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NTT、「透ける電池」開発 日常に溶け込むIoT機器が作れるかも?
現状、透過率はサングラス程度。45平方センチの平たい電池で、LEDを5分間点灯できることが確認されています。
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NTTが「透ける電池」の開発を発表しました。現状では45平方センチの平たい電池で、市販のLEDを5分間点灯することに成功しています。
IoTの普及が進む昨今、デバイスの存在感が煩わしさを感じさせることも懸念されています。存在感を薄める方法として、小型化や軽量化が進められるなか、同社は新たな観点として「透明」に着目。透明な素材や、電解質をゲル化するなどの技術を用い、“透ける”うえに“曲がる”電池を実現しました。
試作品の光透過特性は平均約25%と、一般的なサングラス相当。充放電性能は平均電池電圧1.7V、放電容量0.03mAhと計測されました。これは一般家庭の掃き出し窓約1.5枚分のサイズにすると、市販のコイン電池(CR1025)の容量になるとのこと。さらに、充放電が可能な二次電池として動作することも確認されています。
同社は、透ける電池は情報端末のディスプレイや建材分野の太陽光発電素子など、近年研究が進んでいる「透明に関する技術」と組み合わせることで、IoTの可能性拡大につながるとコメント。今後は透明度と電池性能の向上に取り組みながら、具体的な適用先を探索するとのことです。
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