人生とは、己とは。突き詰めようとしてもなかなか答えは出ない訳ですが……。哲学の祖ソクラテスが転生したかのような哲学的な赤ちゃんが哲学的にツッコミを入れる漫画が話題です。
「唯一の真の英知とは、自分が無知であることを知ることである」とは、古代ギリシアの哲学者ソクラテスの言葉。そんな遺志を受け継いだのか、現世の日本で、赤ちゃんがベビーカーに乗りながら「人間とはなぜ生まれたのか 我々はなんのために生きるのか」と難しいことを考えています。
そして「すまないが、尿を漏らしたのでおむつを替えて頂けないか?」とお母さんに頼む赤ちゃん。お母さんは「おしっこ一回くらいでオムツは替えません」と応戦。赤ちゃんは、しょんぼりしながら「ソクラテション…」とちょっとダジャレを言ってみたりするのですが、お母さんは「全然面白くないわよ」とツッコミを入れます。
赤ちゃんは、どうして自分を生んだのかとに尋ねると「ゴムをつけ忘れたからよ」とお母さん。すかさず「愚者め」とツッコミます。しかし、子どもを産まない選択もあるのになぜ自分を生んだのかと続けて問うと「女性っていうのはね、子どもを愛おしく感じるものなの」と答えるお母さんに「御母堂…」と感動する赤ちゃん。
「だから子どもの写真いっぱい撮ってイ〇スタのフォロワー増やそうと思って」と言うお母さんに「愚者め」のツッコミ再び。今の時代あるあるかも!
赤ちゃんは自分はイ〇スタのために生まれ、長い余生をイ〇スタのために生きるのかと苦悩します。しかし、お母さんが今の写真撮っておこうとカメラを向けると可愛らしい笑顔を見せ写真に納まる赤ちゃんなのでした。イ〇スタでの「いいね」獲得に協力してる……!
もし、人生、己、幸せなどについて考えに考え抜いたソクラテスが赤ちゃんになったら……とも想像できる漫画、赤ちゃんの目線で物事を見ることで、さらに考えなくてはならないことが増えそうですね! 作品を読んだ読者からは「好き」「言葉のチョイスが絶妙」など共感を得ています。
作者は、にしもとのりあき(@Nishimotta)さん。講談社ちばてつや賞などを受賞し、弱さ、優しさ、笑いをテーマにした漫画を描いている漫画家さんです。受賞作品は、にしもとさんの公式サイトで読むことができます。
画像提供:にしもとのりあき(@Nishimotta)さん
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