ドラゴンクエストやファイナルファンタジーなどのナンバリング表記でおなじみの「ローマ数字」。
「今度のモンハンはXと書いてクロスなのね」のノリで、新しいバージョンの度にいちいち読みを覚えたりしていないだろうか。
実はローマ数字にもきっちり規則があって、覚えるべき原則は「足し算」と「繰り返しは3回まで」の2つだけ。これだけでいろいろな数を表せるのだ。
足し算と引き算で表している
ローマ数字は、各アルファベットが表す数を足すことでそのまま数を示せるようになっている。
例えば、1を表すアルファベットは“I”。“II”なら1が2つなので2、“III”なら3を表す。
なら4は“IIII”……といきたいところだが、同じ文字が4つ並ぶのは分かりづらい。そこでローマ数字では4を「5の1つ前」と考えて“IV”と表す。“V”は5に対応するアルファベット。
V(5)に先ほどまでと同様にIを足していけば、VI(6)、VII(7)、VIII(8)。9はVのあとにIが4つ並んでしまうので、10を表すXから1引いて“IX”。
これで1桁の数字は全て表すことができた。10以降も同じように、XI、XII、XIII、XIV、XV……と数えていける。
このように数えていくと、39はXXXIX。では40はXXXX……Xが4個並んでしまった。4をIVと表したように、40はL(50)からX(10)を引いてXLと表す。実際にLが入ったローマ数字は見たことがないや……。
使う文字はこれだ!
- 1:I
- 5:V
- 10:X
- 50:L
- 100:C
- 500:D
- 1000:M
これを使えば、あらゆる数がローマ数字で表せる。例えば487なら、各位は400 → CD、80→LXXX、7→VIIとなるので、“CDLXXXVII”と表すことができる。
ちなみに、対応するアルファベットがあるのは1000までなので、4000以上の数を表すことはできない。4桁までいくと表記がべらぼうに長くなって分かりづらいので、なくて困ることはないと思うけど。
おわりに
4や9を引き算で表すことにだけ気を付ければ、ローマ数字は意外に直感的に読み書きできる表現なのである。
実用性はないかもしれないが、覚えておいて損はないはずだ。
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