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一緒にいると楽しいけれど、顔は好みじゃない――女友達を恋愛対象に見られない男子高生を描く創作漫画「一緒の友だち」が、男女の心の機微を絶妙に描いています。作者は宮野オンド(@crashkonagona)さん。
通学電車で知り合った田村くんと溝引さん。同じアーティストが好きだと分かって意気投合し、一緒に帰ったり出掛けたりするように。芸術家気質で変わったところはあるものの、溝引さんは田村くんにとって「趣味の合う仲間」としては申し分ありません。
そんな中、溝引さんは「友達のままならこれ以上一緒にいるのは嫌」と田村くんに告白し、恋人になるか、友達をやめるか、選択を迫ります。
彼にとって溝引さんは「趣味の仲間」。どうしても恋愛の対象として見ることはできません。彼女の好意に気付いていながら、気付かないふりをして距離感を保とうとしてきましたが、それも終わりにしなければなりません。
一緒にいると楽しくても、互いの求めているものは違う。2人に訪れた結末は「そうなるしかない」と分かっていても、切なく寂しい余韻が残ります。
この漫画は、マンガonウエブ(旧漫画onWeb)主催「第4回ネーム大賞」で、最終審査10作品に残った作品。宮野さんによると「自分の実体験が盛り込まれている」とのことで、リアルさが胸に響く理由はここにあるのかもしれません。
宮野さんは他にもnoteやpixivで作品を公開しています。
「一緒の友だち」
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