毎日目にしているスマートフォンのロック画面。おなじみのパスコードを入力する画面で、数字の下に「小さなアルファベット」が書かれていることに気付いていますか?
普段はあまり意識することのないこのアルファベットですが、どんな意味があるのでしょうか。
英語圏には「語呂合わせ」文化がない
暗証番号を設定する際、自分なりの語呂合わせや意味のある数字を選ぶ方も多いかと思います。「クイズノック=91209」というように。
日本語の場合、1つの数字に複数の読みを当てることができますよね。例えば2なら「に」「つ」「ず(づ)」「ふ」といった読み方が可能です。
ところが、英語圏ではそもそも「数字に文字の読みを当てる」という作業ができないために、日本でイメージされるような「語呂合わせ」が生まれ得ません。
そこで活躍するのが、数字とともに書かれたアルファベット。「784956625」に設定しておけば、“QuizKnock”と対応させて覚えることができます。
つまり、数字の下のアルファベットは「英語圏の人々が数字を覚えやすいようにある」わけです。
英語圏の暗記術
暗証番号だけでなく、英語圏ではほかにも知恵を絞った「暗記術」が存在します。
例えば円周率の値なら、“May I have a large container of coffee?”という文字列。各単語の文字数が、それぞれ各桁の数字(3.1415926……)に対応しています。「0」を表す手段がないのが欠点といえば欠点ですが、よく考えてありますね。
おわりに
今まで意識していなかったかもしれませんが、アルファベットと数字を対応させられることを知った今、暗証番号を考えるレパートリーが増えたのではないでしょうか。
最後に基本中の基本、「ロックの管理はしっかりと!」。まさか、自分の名前や誕生日に設定したりしていませんよね? 安全なパスワードの作り方を参考に、強固なパスワードを使いましょう。
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他人に言うときは「アレ」で済ませちゃうやつ。