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容姿にコンプレックスを持つ女の子が、真の魅力を見出してくれる相手と出会う――創作漫画「カラスと宝石」が「感動した」と人気を集めています。
美しい帽子を作る女の子、ララス。黒髪に黒い服の彼女を、街の子どもは「カラス」と呼んでおり、彼女も自分の地味な容姿にコンプレックスを感じています。ある日彼女はネズミ捕りにかかってしまったカラスを助けます。
その後彼女が働く帽子屋さんに、美しい青年が帽子を注文しに訪れます。工房の石やボタンがキラキラして宝石のようだと興味を示す彼を見て、輝くものを集めるカラスの習性の話をするララス。カラスは真っ黒で地味だから、きれいなものに憧れている――自分がきれいな帽子を作りたいのは自分がきれいではないからだと話すララスですが、青年は自分を卑下する彼女の言葉を否定します。「君の目、キラキラした宝石みたいできれいだよ」と。
徹夜して完成させた帽子ですが、開けていた窓からカラスに持ち去られてしまいます。カラスの巣に持ち込まれた帽子を取り返そうとするララス。カラスは彼女に襲いかかってきますが、そこへ現れたのが先日助けたカラスでした。帽子を取り戻したカラスはあの青年へと姿を変え、帽子を彼女に贈ります。助けてもらったあのとき、彼女の輝く瞳にカラスは恋していたのです。
作者はファンタジー系の創作漫画をpixivやTwitterに投稿している上野キミコ(@uenokimico)さん。「カラスと宝石」は雑誌の新人賞に応募して掲載には至らず、後にコミティアで頒布した作品とのこと。漫画を読んだ人からは「泣きました」「ステキな作品」「私の中で新人賞金賞」といった声が寄せられています。
「カラスと宝石」
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