神社にはたいてい賽銭(さいせん)箱が置かれており、参拝のときには金銭を投げ入れる。
そのお賽銭は神社の収入になるはず。仮にも神様へのお供え物にこんなことを言うのはどうかと思うが、ぶっちゃけもうかるのだろうか。
どうやら賽銭からの収入は、神社の規模によっては年間数億円にもなるらしい。神社の懐事情を調べてみた。
ゼロ3つ分違う?
インターネットで調べてみると、実際に神主の方に聞いた記事を見つけた。livedoor NEWSの記事によれば、
- 初詣だけで300万人も集める神社ならば年数億円はある
- 常駐する神主もいない小さな神社では年数十万円というところも多い
とのこと。300万人が100円を入れれば初詣だけでも3億円だから、年数億円というのは妥当な額だろう。
一方で、小さな神社だと年数十万円だという。意外に大きい額に見えるが、一定の土地と建物を維持して、1年分の人件費を払うことを考えるとかなり少ない。賄えているのだろうか?
賽銭だけでは無理
実は、神社の収入源のうち賽銭が占める部分は小さい。「初穂料(はつほりょう)」(神社で挙式するときに、挙式料のかわりとして「神様に奉納する金銭」として納めるお金のこと)と呼ばれることもある祈祷料が最も重要であり、あとはお守りなどの収益などで賄うことになる。
寺は葬儀や戒名などが大きな収入源になるが、神社にはそれがない。そういった事情もあり、本業だけで経営を維持できている神社はかなり少ないそうだ。賄いきれない場合、駐車場やマンションから収入を得るなどの工夫が必要になる。
最近では、特別な絵馬の授与によって付加価値をつけたり、合コンやライブといったイベントで地元の外から人を集めたり……といったアイデアで勝負する神社も多い。
調べれば調べるほど、神社も苦労しているのだな……としんみりしてしまった。今度お参りするときは5円玉よりもうちょっと多く入れよう。
2019年4月18日追記:記事初出時「絵馬の販売」と記載していましたが、「絵馬は販売ではなく授与である」とのご指摘を受け、本文を修正しました。
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