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作者が武器を描けないのでバトルは手で 作者の画力不足で登場人物が苦労するギャグ漫画『作者の画力が足りない。』単行本化(1/2 ページ)

背景が実写(写真)だったり、からあげが岩だったり……。

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 漫画の登場人物が、作者の画力不足のせいで右往左往する異色のギャグ漫画『作者の画力が足りない。』(著者:次見やをら)の単行本が発売されました。価格は税別580円。

『作者の画力が足りない。』
『作者の画力が足りない。』

 もしも作者の画力の都合で背景や小物がまともに描かれなかったら……という事態に置かれた登場人物が奮闘する物語。主人公である神賀七三と成羽朝信が町中で出会って戦う場面から始まりますが、なぜか武器は“手”。武器が描けないのにバトル漫画が描きたい作者の苦肉の策だったのです。銃の素材を手に入れても、2D素材故に向きを変えられないという罠が……。作者が武器を描けないため、主人公たちが素手で戦う能力を身につけて画力不足をカバーするという前代未聞の設定になっていたのでした。


画力の都合で武器は「手」

 他にも2人分の部屋を考えるのがきついので同居、部屋はミニマリストかと思うほどシンプル、動物園へ行けば背景は実写(写真)、からあげは岩、ペットは作者の実家の猫の写真を加工した妙にリアルな絵……と作中でどんどんと画力不足が露呈していきます。


動物園の背景は自分で撮ってきた写真

 画力不足という自虐をネタにし、それを登場人物にツッコませるアイデアは大胆で斬新です。絵を書く人からはSNSで「心に突き刺さる」「身に覚えがありすぎる」「痛いぐらいよくわかる」など、身につまされるという感想が寄せられています。画像素材の説明やデフォルメのコツも描かれており、絵を書く際の参考にもなりそうです。


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