Twitterでワクチン関連語を検索すると厚労省に誘導 誤情報に対策
ワクチンに関して誤った情報へ誘導する可能性が高いキーワードが、検索候補に表示されないようになる対策も実施。
「Twitterで反ワクチン関連の言葉を検索すると、厚生労働省の予防接種情報に誘導されるようになった」とTwitterユーザーの間で話題になっています。この施策についてTwitterの広報に聞きました。
Twitterアプリで「反ワクチン」「ワクチン 危険」「ワクチン いらない」などを検索すると、「予防接種について詳しい情報をお知りになりたい場合、病気や制度についての情報が厚生労働省ウェブサイトに掲載されています」というメッセージとともに、同省の予防接種へのリンクが上部に表示されます。単に「ワクチン」と検索した場合も同様のメッセージが出てきます。現時点ではアプリのみで、Web版(twitter.com)では実装されていないようです。
2019年に入り、Facebookが反ワクチン情報への対策を表明したり、YouTubeが反ワクチン動画の収益化を停止することが報じられたりと、SNS各社で反ワクチン情報対策が進められており、Twitterの対応を評価する声が多くみられます。
編集部がこの施策についてTwitter広報に問い合わせたところ、先週末(5月4〜5日ごろ)から徐々に開始しているとのこと。現時点ではアプリ版のみですが、モバイルアプリとWeb版で実装予定としています。
「Twitterは、利用者にとって高品質で関連性の高いコンテンツを重要視しています。 このたび、ワクチンに関連してより信頼できる情報が表示されるように、新たな機能を開始しました。今後数週間のうちに、各国および地域の公衆衛生機関との連携を強化していき、Twitterでワクチンに関連するキーワードで検索をした際は、信頼できる公衆衛生機関の情報を最上位に掲載します。日本では、厚生労働省の予防接種情報を表示しています。また、ワクチンに関して誤った情報へ誘導する可能性が高いキーワードは、検索候補に表示されないようになります」(Twitter広報)
また一部では、反ワクチンを支持するアカウントの投稿がフォロワー以外には見えない規制がかけられているとの報告も見られますが、同社は「個別のアカウントに関することはお答えできない方針となっております」としています。
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