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「声優ラジオに心を救われた」「握手会にはあえて行かない」 オタクが語る“アイドル声優”の熾烈な世界(2/5 ページ)

「声で人を好きになる」。

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「綾波レイとフシギダネが同一人物なんだ……」

――そもそもアイドル声優を好きになったきっかけは?

 『新世紀エヴァンゲリオン』です。小学校のときに再放送で見て、「こんなに面白いアニメがあるんだ……!」と衝撃を受けました。そこからいろいろなアニメを見ていくうちに、かわいい声優さんや面白い声優さんの存在を知り、次にラジオにハマっていった感じです。

――ルーツはエヴァンゲリオンなんですね。

 綾波レイとフシギダネ(ポケモンのキャラ)の声が同一人物なんだ……なんと声優の世界は深いのだ……となって、雑誌『声優アニメディア』を読んでみたら「かわいい声優さんがいっぱいいる!」となって。

――本格的にアイドル声優にハマったのはいつ?

 中学2年生の14歳のとき。中高一貫の男子校に通ってたこともあって、女子と接点がなくて。人と関わるのも苦手で、彼女もおらず、わりと荒んだ青春時代を送りました。

 中学のときは数少ない悪友の一人と学校をサボって、秋葉原に毎日のように通っていました。消極的で人とのコミュニケーションも不得手だった僕が、唯一能動的に行動できるのが「アイドル声優」って対象だったんです。

 少ないお小遣いでグッズを買ってはラジオを聴きまくる日々でした。ちなみにラジオは文化放送。アニスパ、シネマシネマ、2000年代前半ごろのアニメ文化は最高でしたね……(遠い目)。


――中でも一番好きだった番組は?

 間違いなく『A&G 超RADIO SHOW〜アニスパ!〜』です。2015年に惜しまれつつ終了してしまったんですが、文化放送で土曜日の夜に生放送していた番組で、鷲崎健さんと浅野真澄さんがパーソナリティのトーク番組です。そこに新人声優さんがゲストで登場したり、アニメ情報や曲を流すって内容。この番組と声優さんらにどれだけ僕の心は救われたことか。まさに僕の青春そのものでしたね……(再び遠い目)。

――ところで、学校をサボって秋葉原通いをしてたとのことですが、学校は大丈夫だったんです?

 それが高校で停学寸前まで行きまして、ギリギリ単位を取ってなんとか卒業できました(笑)。

 直接関係はないですが、僕が入り浸っていた2007年ごろの秋葉原は平和な雰囲気が残っていました。2008年の秋葉原無差別殺傷事件を境に自粛ムードになり、物事が整理されてビジネスライクになり、カオス感が薄まってしまった気がします。そこは残念に感じる部分です。



写真:Hさん提供

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