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伝説の「コミケ雲」ができる理由を科学的に考える【漫画版】(1/3 ページ)

汗と涙とアツさの結晶。

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 毎年2回、夏冬に開催されている同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)」。

 コミケには、ある種の伝説とされている現象があります。それは夏開催時に、混み合う参加者たちの熱気によって天井付近にできるという「コミケ雲」。近年では2013年のコミックマーケット84で発生し、話題になりました。

 熱狂した音楽ライブなどで似た現象が発生することもありますが、東京ビッグサイトのように広く、風通しがある空間で雲ができるのは並々ならぬ事態。今回は「コミケ雲」ができる理由を科学的に考えてみます。

※2019年は東京オリンピック・パラリンピックの影響で東展示ホールが使用できず、例年とは異なる開催形態となりますが、記事中では「過去に発生したコミケ雲」に合わせて、東展示ホールでの発生条件を考えています。


コミケ雲とは何なのか?



 人が集まって雲ができるのは、汗などの水分が空間の湿度を上げるから。しかし、単に湿度が高ければ雲ができるというわけではありません。加湿器を置いただけで室内に霧がかかってしまったら大変です。

 白く見える雲や霧の正体は、空気が冷えて「飽和水蒸気量」(空気が含むことのできる水蒸気の量)が小さくなり、水蒸気が細かい液体に戻ったものです。

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