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けれども、無痛分娩には、事前に分娩日を決めて分娩誘発を計画的に行う「計画分娩」の方法と、「自然陣発」を待ってから麻酔を入れる方法があり、私が選んだ病院は後者を推奨。しかも「実際に陣痛が来ても子宮口が3センチ以上開かなければ麻酔は入れられない」ということでした。
結局、子宮口が3センチまで開いたのは、陣痛が始まってから6時間以上たってからのこと。無痛分娩だからと余裕をかまして夫を家に帰してしまっていたので、寝ている彼とも連絡が取れず、陣痛を一人で耐えるハメに。
こんなことなら「計画分娩」にしておけばよかったと後悔しましたが、仮にそちらを選んでいたとしても予定日前日に子宮口が開いていなければ、あらかじめ子宮口を広げる処置が必要になります。経験者に聞いたところ、器具を使った前処置はとても痛く、2日以上要する場合もあるそうです。どちらのやり方で無痛分娩でも、痛いときは痛いのか……。
私のときは麻酔が効いてくれたのですが、麻酔が全然効かない人もいるとか。「無痛分娩という名前に反してめちゃくちゃ痛かった!」という気持ちもありますが、そういったケースと比べると「痛みの少ない無痛分娩」だったのかもしれません。
結局、子どもが生まれたのは陣痛が始まってから24時間後で「これが無痛分娩じゃなかったら一体どうなっていたことやら……」と考えてしまうところもあります。
なお、子宮口が開かなかった場合の話は上述しましたが、反対に、出産予定日よりも前に子宮口が開き過ぎてしまうと「切迫早産」といって絶対安静にしなければなりません。子どもを産むのは命懸けなんだな……と痛感させられました。
(直江あき)
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