ウェザーニュースは「2020年春の花粉飛散量は全国に少なめ」と発表しました。梅雨明けの遅れや8月後半の天候不良が影響し、全国平均で平年の85%、2019年と比べて64%との予想です。
北海道:平年を下回るも、前年比約2倍に
2020年シーズンのシラカバ花粉の飛散量は、平年の84%と予想されています。しかし、飛散が少なかった2019年シーズンの195%です。2019年シーズンと比べて、症状がつらく感じる可能性があるため、早めの対策がおすすめです。
東北北部:2019年よりも増加、平年を上回る
2020年シーズンのスギ花粉の飛散量は、平年の116〜129%、2019年シーズンの114〜155%となる予想です。2019年シーズンと比べて症状がつらく感じる可能性があるため、早めの対策がおすすめです。
なお、東北北部で春に多く飛散するのはスギ花粉で、ヒノキ花粉はほとんど飛散しません。
東北南部:日本海側を中心に飛散量が増加
2020年シーズンの花粉飛散量は、山形県では平年の129%、2019年シーズンの111%に、宮城県と福島県では平年の78%、2019年シーズンの71〜74%になる予想です。
日本海側を中心に2019年シーズンと比べて症状がつらく感じる可能性があるため、早めの対策がおすすめです。なお、東北南部で春に飛散するのはスギ花粉がメインで、ヒノキ花粉は少ない傾向にあります。
関東:平年を下回り、飛散量は減少
夏の天候とここ数年の飛散傾向から、2020年シーズンの花粉飛散量は平年の70〜76%、2019年シーズンの70〜79%となる予想です。
北陸・長野:2019年の大量飛散の反動で、前年比で大幅減
2020年シーズンの花粉飛散量は、平年の71〜93%、2019年シーズンの49〜71%となる予想です。なお、北陸で春に飛散するのはスギ花粉がメインで、ヒノキ花粉は少ない傾向にあります。
東海・山梨:2019年の大量飛散の反動で、前年比で大幅減
2020年シーズンの花粉飛散量は、平年の82〜98%、2019年シーズンの44〜71%となる予想です。
近畿:2019年の大量飛散の反動で、前年比で大幅減
2020年シーズンの花粉飛散量は平年の79〜92%、2019年シーズンの51〜72%となる予想です。
山陰:2019年の大量飛散の反動で、前年比で大幅減
2020年シーズンの花粉飛散量は平年の85〜86%、2019年シーズンの53〜63%となる予想です。
山陽:2019年の大量飛散の反動で、前年比で大幅減
2020年シーズンの花粉飛散量は平年の80〜89%、2019年シーズンの47〜66%となる予想です。
四国:2019年より大幅減
2020年シーズンの花粉飛散量は平年の78〜92%、2019年シーズンの49〜66%となる予想です。
九州北部:2019年より大幅減
2020年シーズンの花粉飛散量は平年の79〜83%、2019年シーズンの42〜55%となる予想です。
九州南部:2019年より大幅減
2020年シーズンの花粉飛散量は平年の73〜79%、2019年シーズンの59〜60%となる予想です。
ウェザーニュースでは、総飛散量が少なくても一時的、局地的に大量の花粉が飛散することがあるため、油断せずにシーズン前からしっかりと対策を行ってくださいと呼びかけています。12月上旬発表予定の「第二回花粉飛散傾向」では、飛散開始時期や飛散ピークの予想が発表されます。
(高橋ホイコ)
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