国際オリンピック委員会(IOC)は10月16日、2020年に開催される東京五輪のマラソンと競歩を札幌で行うことを検討していると発表しました。
近年の想定を上回る猛暑を受けて、東京よりも5〜6度程度気温が低い札幌を開催地に選定したとのこと。札幌で開催されれば、1972年の冬季五輪以来となります。
IOC会長のトーマス・バッハ氏は、アスリートの健康が第一であることを強調しつつ、「オリンピックはアスリートが『一生に一度』のパフォーマンスを発揮できる舞台であり、今回の対応は彼らにベストな条件を整えるものです」とコメント。
開催地変更は国際陸上競技連盟に通達済みで、同連盟会長のセバスチャン・コー氏は「選手に実力を発揮してもらうため最高の舞台を用意することは、大会のあらゆる指針の中でも中心に位置するもの。来年は五輪運営と協力して最高のマラソンと競歩を実現します」とコメントしています。
【追記(22時17分):IOCの動きを受け、東京2020組織委員会も次の声明を発表しました。「本日、国際オリンピック委員会(IOC)より、東京2020オリンピックにおける、マラソン・競歩の会場移転に関する提案について、プレスリリースがありました。選手の健康は、組織委員会にとっても最重要事項です。組織委員会としては、来るIOC調整委員会で、東京都とも連携し、本件関係者と議論をいたします」】
開催まで1年を切ってからの発表に、Twitter上では「冗談かと思ったらマジだった」「マラソン以外も札幌が良い」「北海道もまぁまぁ暑い気はするけど…。でも湿度も低いだろうし、良いんじゃない?」「チケット買ったし、ホテルも東京で予約したけどどうしよう」など、驚きと共にさまざまな反応が上がっています。
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