小さな女の子の、初めてのお使いを描く漫画が、ハラハラさせられつつも和まされます。本当に1人で大丈夫かな?
自分はしっかり者だから大丈夫と、元気に買い物へ出発するあきちゃん。お母さんに何度「卵と牛乳」と頼まれても注文を覚えられず、「なめことキャベツ」「なまことしょうゆ」などと言っているあたりは気がかりですが、とにかく元気です。
鼻歌交じりに楽しく歩くあきちゃんですが、「ザッザッ」と何やら不穏な足音を聞いて怯えることに。さらに怪しい気配が背後から近づいてきて不安になり、心の中で「ママ……パパ……!」と叫びを上げます。大変だーっ!
「どうしようママ……」と心の声はなおも続きます。ところが最後のページで「パパが……ばれてないと思ってめっちゃ近づいてくる……!」と、読者をずっこけさせるような結びに。不審者の正体がパパだったのはいいものの、変装して尾行しているうえにビデオまで撮っていて、あきちゃんは心底やりづらそうです。
それでも「パパとママがいないとさみしいなぁ〜」などと、わざと独り言を漏らしてパパに気を遣うあきちゃん。ついさっき卵となめこを間違えていたと思うと、急に大人っぽくなったような気もしますが、子どもはちょっとしたきっかけで急成長するものですしね。想像していたのとは成長の方向性がだいぶ違ったけれど。
「“はじめてのおつかい”が“はじめてのきづかい”になってしまった」「パパの気持ちよく分かる」と好評を博した同作を描いたのは、なにがなんでもハッピーエンドを迎える話が得意な漫画家の立葵(@hiyokobeya)さん。そんな話を多数収めた単行本『幸せな恋、集めました。』が小学館から出ています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- “甥っ子よ、君は重大なミスを犯している” はじめてのお使いに失敗した少年がかわいくてほっこり
それは持って帰ってきたらだめなやつ。 - 高価な皿を割り「終わったと思った」 絶望する子どもに養父がかけた言葉は…… 漫画「初めて思いやりを知った話」に反響
たったひとことが、人生を変えることだってある。 - 「ビデオ」が通じないジェネレーションギャップに呆然 保育士さんと子どもの日常を描く漫画がかわいくてなごむ
子どもたちかわいすぎ! - 小さいころに別れた将棋友達が実は女の子だった 再会したのに全く気づかない男子のラブコメ漫画にやきもき
2人とも小さいころの約束を守っているところにキュン。 - 子ども視点で「虐待をVR体験する動画」がつらい 横浜で起きた幼児虐待をリアルに再現し、被害の早期発見目指す
最後まで見るのは本当につらい。