日本リサーチセンターは「現在の生活不安の実状」についての調査を実施、10月24日にその結果を発表しました。天災や高齢化など、日々さまざまな生活不安が押し寄せるなか、世の中の人が1番不安に感じているのは何なのでしょうか。
調査の対象となったのは、18〜79歳の男女1200人。「ご近所付き合い」から「核開発」まで、さまざまな項目が挙げられていますが、トップとなったのは「高齢者ドライバーによる交通事故」でした。この項目に「不安」「やや不安」と回答したのは71.5%と、実に7割を超える人が不安を感じています。
次ぐ2位は「自然災害/異常気象」で、不安を感じる人は70.1%。トップ2の「高齢者ドライバーによる交通事故」「自然災害/異常気象」は、特に女性が強く不安を抱いているようで、5人に4人が「不安」と回答する結果となっています。
4位の「自身の健康/体力(64.1%)」を除き、3位「年金問題(65.3%)」、5位「凶悪事件(63.5%)」と、トップ5は最近のニュースで大きく取り上げられた項目が大半を占めていました。
全体として、話題になった社会問題が多い中、「自身の健康/体力」や、「介護(62.5%)」など、自分や身近な人の「健康」もまた大きな不安要素であることがうかがえます。また、「人口減少/過疎化」も52.9%と5割を超えており、多くの人が「老後」に不安を持っているようです。
一方、「自身の所得」に不安を感じているのは18〜29歳、30代、40代で、いずれも6〜7割の人が不安だと回答しており、それより上の年代との間で差が見られました。また、「年金問題」では、受給開始のタイミングに当たる60代の7割以上が不安を感じており、他年代に比べてひときわ高くなっているのが特徴的です。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 早期退職しても“生き残る人”の特徴
「社内のことしかわからない人はなかなか厳しい」。 - 9割以上の人が感じる貧富の「格差」 負担は食費や家賃にも
生きるだけでもお金はかかる。 - 森永卓郎が解説〜横浜のカジノ誘致と日米貿易交渉の深い関係性
横浜が表明した日に日米貿易交渉が行われていた。 - 確定申告に源泉徴収票の添付が不要になったって知ってます? 2019年4月1日から
ちょっと楽になりますね。 - 「出生数90万人割れ」 Twitterでは「当たり前」「もう手遅れ」の声 怒りとあきらめが漂う
「存亡の危機」。