働き方改革コンサルティングを提供するワーク・ライフバランスは、その実績をもとに働き方カードゲーム「ライフ・スイッチ」を開発。同カードを活用したシミュレーション型研修サービスを10月28日から開始します。
参加者はカードゲーム「ライフ・スイッチ」を使い、有限である時間を意識しながら、日常の自分とは異なる仕事・私生活のゴールを達成するためにさまざまな選択を行っていきます。例として、50代の管理職・営業担当の参加者が、カードによって20代の若手・開発担当となり、その人生の中で育児に直面。限られた時間の中で「育児参画する時間」をどう捻出していくかなど。人生をカードの指示に従って体験していきます。
同社は、2006年から働き方改革に着目。多くの官公庁や大手企業に働き方改革コンサルティングを提供するなかで、職場の生産性を阻害している大きな要因が「世代間のギャップや価値観の違いから起こるコミュニケーションギャップ」であることを突き止めたとして、今回、人生や仕事における価値観の多様性を理解するための同サービス開発に至ったとのこと。
実際に体験者の声では、ゲームの中で同性の同僚とパートナーになった管理職の40代男性から「LGBTへの理解が広がったように思う」といった声。また育児女性になった管理職・50代男性からは「ゲームを進めるうちに、自分の職場にいる育児女性たちが、生活面でもたくさんのタスクを抱えながら、日々いろいろな選択をしながら働いていることがわかった」などの声が寄せられたようです。
選択によってはゲーム後半で“うつ病”を発症してしまうこともあり、ゲーム後のディスカッションでは「自分の選択はどこに問題があったのか」「どう解決していくべきだったか」など、具体的に考える機会を創出します。なお、研修サービスは、専門の養成講座を受講した公認ファシリテーターのサポートのもと行われ、場合によりワーキングマザーが現実世界での子どもに関する経験を話して共有するといった機会も創出されるとのことです。
同社はサービス開始後、1年以内に体験者数1000人を目指すとしていて、全国での体験会やセミナー開催、企業導入が予定されています。
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