YouTubeチャンネル「Because Science」が「NARUTO走り」の速度を本気で検証した動画を公開。結果は「普通に走った方が速い」というものでしたが、短距離走の世界王者によるNARUTO走りは魅力的です。
前傾姿勢で左右の腕を後方へ伸ばす独特な走り方で知られる「NARUTO走り」。短距離を全速力で走るときは左右の腕を振るのが一般的ですが、『NARUTO』に登場する忍者たちは腕を固定した状態で戦場を走り抜けます。実験者のカイル・ヒルさんは「本当に速いのなら、みんな腕を固定して走ればいいじゃないか(0:34)」と突飛なアイディアについて自信ありげに語りました。
検証結果がはっきりとわかるように、素人走者のカイルさんと達人のタイムを比較。プロ走者として100メートル、200メートル走オリンピック金メダリストのジェネバ・ターモーさんが登場します。これまでにNARUTO走りを試したことがないジェネバさんですが「危険だし、遅くなると思います」「前屈みで転ぶかもしれません(4:46)」と予測しました。
2人のそれぞれの結果を比べると、NARUTO走りの方が遅くなることがわかりました。素人走者のタイムは普通走り7.78秒でNARUTO走り7.99秒、プロ走者のタイムは普通走り7.11秒でNARUTO走り7.33秒と、どちらもNARUTO走りが3%遅いことがわかります。どちらのタイムも普通に走った方が速いのですが、プロのナルト走りは素人の普通走りよりも速いことにカイルさんは驚きます。NARUTO走りをしても、そこまで極度に速さが落ちるわけではないようです。
NARUTO走りの挑戦を終えたジェネバさんは「奇妙な体験だった」と笑い、「腕のバランスが取れないので危ない」「転んで顔をすりむくかもしれない(10:31)」とNARUTO走りをおすすめしない理由を語りました。
動画のコメント欄には、「カイルは金メダリストがこの走り方をするところが見たかったんだろう」「政府に危険を及ぼさないために、この結果はウソをついているんだ」とNARUTO走りへの愛があふれています。ユーモアを含んでいるものの、確かに短距離走の王者がNARUTO走りをするシーンは迫力があります。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 【サトシ超人説】「ピカチュウを肩に乗せて歩く」ってよく考えたらキツくない? → 検証してみたら肩こりどころじゃ済まなかった
良い子はマネしないでも分かると思います。 - 【検証】ルフィの腕はどのくらい伸びるのか?【ワンピース】
だいじょぶかこれ。 - 【検証】ネテロ会長の「一日一万回 感謝の正拳突き」はどれほどすごいのか?【H×H】
人は音速を超えられるのか。 - ムーミン公式が「ムーミン谷がある場所」について見解発表 センター試験地理Bの出題の件で
「第三者の検証に委ねたい」そうです。 - ドラえもんがタケコプターで飛ぶのに必要な風速を物理エンジンで検証 → 街を丸ごと破壊できそうな威力に
「数トンもある物体がどこからともなく降ってくる」レベルの竜巻より凶悪。