レビュー
高畑充希「同期のサクラ」5話は待ち遠しかった葵(新田真剣佑)回 「よくできました」シールで肯定してくれたサクラに恋をする(2/2 ページ)
大切なのは「勝ち」ではなく「価値」。
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「故郷の島に橋をかける」の夢は遠のいていない
サクラが正論を言った後、黒川がサクラに良くない知らせを告げるのはこのドラマのフォーマットだ。
サクラは会社内で高級官僚を怒らせた。上層部の判断で葵は土木部に異動、サクラは子会社へ出向になった。誰かを救うたびに彼女は異動になる。橋の建設に携われる土木部はサクラから遠のくばかりだ。
「私にはまだ夢があります。故郷の島に橋をかけることです」と、自らの夢を語り続けるサクラ。一見、彼女は夢から遠のいたように見える。しかし、人を言葉で動かせる葵が土木部へ行き、島民全員の嘆願書を国交省官僚に手渡すことができた。夢を現実とする状況は密かに整いつつある。サクラの夢は“一生信じ合える仲間”がかなえてくれるかもしれない。サクラは葵にこう言っていた。
「あなたは私たちの未来を変えることができる人だと思いました」
サクラに出向を言い渡した黒川が読んでいたのは、書籍『置かれた場所で咲きなさい』。親心を持つ上司に見守られたサクラの夢は着々とかないつつあるのだと信じたい。
寺西ジャジューカ
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