ITmedia ガジェット 過去記事一覧
検索
ニュース

移動式の別府温泉「幻想の湯」〜なぜ企画を思いついたのか?

PC用表示 関連情報
advertisement
ニッポン放送

 ニッポン放送「週刊 なるほど!ニッポン」(11月3日放送)では、「温泉水だけじゃない! あの別府温泉を浴場施設ごと全国へお届け!?」というトピックスを紹介した。


ニッポン放送「週刊 なるほど!ニッポン」

 大分県の「別府温泉」が、あなたのところへ来てくれるかも…。浴場施設も含めた別府温泉を丸ごとお届けするという、「幻想の湯」が完成。

 プロジェクトの担当者、別府市産業連携・協働プラットフォーム「B-biz LINK」の後藤寛和さんに、立川晴の輔が話を伺った。


晴の輔:噂の「幻想の湯」とは、どういったものなのでしょうか?

後藤:よく空気でふくらませる玩具がありますが、それと同じで、ふくらませたテントのなかに温泉を作りました。テント内に浴槽を男性用・女性用と2つ設けて、そこに源泉100%のかけ流し温泉を入れています。

晴の輔:どれくらいの大きさになるのでしょうか?

後藤:テント(エアーハウス)自体は縦横10メートル、高さが約6.4メートルです。男女で分かれている浴槽は、それぞれ縦2.2メートル、横3メートル、深さ70センチの大きさで、5〜6名は入浴できます。

晴の輔:男湯、女湯で「のれん」がかかっているのですか?

後藤:はい。脱衣場やトイレもあり、公衆浴場法に則った施設になっております。また、浴槽には「湯煙の絵」を飾ろうとも考えています。

晴の輔:この「幻想の湯」を、別府から運べるということですか?

後藤:北は北海道、南は沖縄まで、船があるところやトラックが行けるところであれば、お持ちできるような施設です。

晴の輔:移動式の別府温泉ですね。

後藤:湯もエアーハウスも一緒に運びますので、温泉は約11トンをお持ちいたします。約6時間はご入浴いただける計算で作っています。

晴の輔:どういったところに需要があるのですか?

後藤:「昔はよく別府に行ったけれど、いまは行くまでの体力がない」「自宅のお風呂でないと入れない」「近くでないと入れない」などのご要望をよくいただきます。それなら温泉施設ごと作って入浴できれば、みなさんに別府温泉を楽しんでいただけるのではないか、というのが企画の始まりです。

晴の輔:「幻想の湯」を呼ぶとしたら、おいくらぐらいかかるのでしょうか?

後藤:保健所への手続きなどもありますが、想定では九州内であれば約100万円前後、関東圏ならば200万円前後かと思います。


ニッポン放送「週刊 なるほど!ニッポン」

後藤:別府は平成28年に「熊本地震」の被害を受けて、物的被害が大きく出ました。そのとき全国のみなさんに支えていただきましたので、私たちもみなさんの援助・支援をしたいと考えています。「幻想の湯」を使っていただける機会があれば、また受け入れ側のみなさんのご要請やご依頼があれば、こちら側もお答えできるかと思います。

晴の輔:確かに、受け入れ側の準備が整っていないと、逆に迷惑をかけることにもなります。

後藤:そうなのです。よかれと思ってお邪魔しても、受け入れ側のみなさんにご迷惑をおかけするわけにはまいりません。水が出ない、お風呂に入れないなど、いま大変なところに「幻想の湯」をお持ちできればいいと思っております。

晴の輔:熊本、大分の地震を経験しているからこそ、機会があれば援助・支援して行きたいということですね。

週刊なるほど!ニッポン

FM93AM1242ニッポン放送 日曜24:50-25:00


Copyright Nippon Broadcasting System, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る