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投票用紙の代わりに“氷”を投票 高校生が作った投票サイト「アイスボート」が秀逸

議題への賛否について、リアルタイムに現状を示す仕組み。意見の移り変わりはグラフで時系列順に見られます。

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 高校生のチームが開発した投票サイト「AICEVOTE」が注目を集めています。「票」の概念を「氷」として表現することで、テーマに対する世論の動向をリアルタイムに示す仕組みが秀逸です。


AICEVOTE AI+ICE+VOTE(投票)でAICEVOTE

AICEVOTE テーマを選んで2択で回答

AICEVOTE 執筆時点で、iOS派・Android派?の比率はおよそ6:4といった結果に

AICEVOTE 意見の変遷もグラフで確認可能

 票を「氷」とする意味は、過去に投じられた意見の価値を低く捉え、直近の意見を重んじること。同サイトの投票箱は概念上、底が網目になっています。よって、古い票は溶けて流れ出し、常に直近の結果が優先して表示されるわけです。投票結果は逐次記録されるので、意見の移り変わりもグラフで時系列順に見られます。


AICEVOTEAICEVOTE

AICEVOTEAICEVOTE

AICEVOTE 常に直近の意見が重視される仕組み

 投票のテーマはベーシックインカムや大学入試改革への賛否といった堅いものから、「タピオカ 好き? 嫌い?」といったカジュアルなものまでさまざま。テーマの新設については、似た議題への投票の分散を避けるため、ユーザーから募った案を運営が吟味のうえ採用する仕組みをとっています。

 投票はTwitterとの連携で可能に。自分がフォローしている人や、インフルエンサー(フォロワー5万人以上のTwitterユーザー)の投票先も確認できます。

 このユニークなシステムを開発したのは、駒場東邦高校と都立高校に通う高校生のグループ。AppStoreにて、あるゲームへの「8年前に(当時の価値観に基づいて)付けられた★の数」と「直近に付けられた★の数」が等価であることに疑問を抱き、現在の価値観が優先される投票の仕組み作りを思い立ったといいます(出典:開発者によるQiita記事)。

 目標はユーザー数500万人。オリンピック開催時には大規模な投票を募る予定とのことです。

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