黒猫を助けた青年が、自らの危機を黒猫に助けられるーー。ほっこりする“猫の恩返し”のお話かと思いきや、ミステリアスな展開や隠れた伏線にゾクッとする漫画「ゆみこ」がTwitterに投稿され、「すごい引き込まれる」「深読みしちゃう」と反響を呼びました。作者は漫画家の脇田茜(@ekawata_kiw)さん。
主人公は、5年間同棲していた彼女「ゆみこ」と別れたばかりの青年。彼女への未練を捨てきれずにいる青年は、落ち込む日々を送っています。そんな青年はある日、今にも黒猫を襲おうとしている怪しい年配の男性を見かけ、とっさに黒猫をかばい助けることに。助けたのにツンデレな態度を取り、青年の元を去る黒猫。その目はどこか、別れた彼女「ゆみこ」に似ていました。
その日の仕事帰り、また「ゆみこ」のことを考えて落ち込む青年。「胃イタ……、帰るのが億劫だ」というせりふから、かなりのストレスを感じているのが分かります。そんな青年の後ろをつけていたのは、黒猫を襲おうとしていたあの怪しい男性。隙を見て、青年にナイフを振りかざします。そこに飛び込んできたのは、青年が助けた黒猫でした。
黒猫は、禍々しい“猫たちの怨念”と思われるパワーを使い、襲い掛かってきた男性を一瞬で消滅させてしまいます。黒猫の正体は一体……。男性を飲み込んだパワーは、これまで襲われてきた猫たちの怨恨なのでしょうか……。
さらに気になるのは、年配の男性と青年の関係。漫画の2ページ目、男性の帽子には「You Are Me(あなたは私)」というロゴが書かれています。そして漫画1ページ、1コマ目をよく見ると、青年の部屋には同じものと見られる帽子と、男性が着ていたものとよく似たジャンパーがかかっているのです。この男性は、青年の未来の姿だった……? だとしたら、この黒猫はどこから来たのでしょうか……?
読者からは「同じ服に同じ帽子…you are me.(ヒエッ)」「これってループしてるのかな、すごく引き込まれる」「リプを見て、あっ……! てなった」など、黒猫の謎と隠れた伏線に想像力をかきたてられ、ゾクリとしたという声が寄せられています。
脇田茜さんは現在、『ライアーバード(全4巻)』、短編集『凪を探して』がAmazon他、全国の書店で販売中です。
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