米で破産申請「DEAN & DELUCA」、日本は「一切影響なし」 オイシックス・ラ・大地がコメント発表
日本国内は米国の状況にかかわらず運営できる権利を持っているとのこと。
米食料品店チェーン「DEAN & DELUCA」(ディーン・アンド・デルーカ)を運営する米Dean & Delucaが3月31日、米連邦破産法11章の適用を申請したと報じられています。これに対し、日本国内で「DEAN & DELUCA」を展開する企業は「米国の状況にかかわらず国内で運営する権限を取得しており、日本での運営には一切影響ない」というコメントを発表しました。
日本国内の「DEAN & DELUCA」はウェルカム(東京都渋谷区)が運営しており、同社は食品のネット宅配を展開するオイシックス・ラ・大地の関連会社です。
オイシックス・ラ・大地が4月1日に発表したコメントによると、ウェルカムは2016年に米Dean & Delucaから日本国内における商標権の取り消し不能なライセンスを取得。米Dean & Delucaの状況にかかわらず日本国内で事業運営する権限を持つとのことです。
米Dean & Delucaが倒産するなどの事態であっても国内事業を持続できるよう法的側面からも「万全な保全」が完了しているとしています。「そのため、一連で報道されている事項は、ウェルカム社及び日本での DEAN & DELUCA 事業の運営には一切影響はございません」と説明しています。
米国の「DEAN & DELUCA」は1973年、ニューヨークのソーホーで創業。近年は経営不振に陥り、2019年10月には米国内の店舗を閉店していました。日本ではウェルカムが2003年、東京・丸の内に1号店を出店し、大都市圏を中心に店舗を展開。高級な惣菜などのほか、ロゴ入りのエコバッグも知られています。
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相乗効果の創出に取り組むとのこと。