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大手コンドムメーカーのKarexが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による製造・流通への影響で、世界的なコンドーム不足が起きるだろうとしています。
同社は世界のコンドームの20%を製造するマレーシアの企業。全国的なロックダウンにより工場が10日間停止し、その後50%の稼働率で再開したといいます。10日間の停止により、生産できなかったコンドームは1億個に及ぶとのこと。
同社は3月28日の声明で、欧米のほとんどの薬局には十分な在庫があるが、今後数週間、欧米以外の地域は打撃を受けるだろうとの専門家の見通しを紹介。
「世界的なコンドーム不足が起きるだろう」とKarexのゴー・ミア・キアットCEOはコメント。アフリカの人道支援計画への影響を懸念していると述べ、「品薄は数カ月続く可能性がある」としています。「この間、当社の工場は政府の規定により50%しか稼働できない」
また他の大手サプライヤーの一部、特に中国のメーカーは2〜3カ月製造を停止し、製造を再開したばかりで、「このためコンドーム不足が迫っており、HIVとの戦いにおいて大きな後退になるだろう」とキアットCEOは述べています。
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日本赤十字社によると目標に対し、87.7%まで下がった。