監修者である大石先生が大学で生徒と共に行った調査結果をもとに、ネコちゃんの毛柄による性格の違いや付き合い方を教えてくれる書籍『ねこのトリセツ』シリーズ。
今回は、具体的にトラねこ、ミケねこ、ブチねこについて、それぞれの性格の違いをご紹介します!
種類豊富なトラねこはオールマイティーな性格?
「トラねこ」と一口にいっても、その種類はキジトラに茶トラにサバトラの3種類に分かれています。トラ柄に白い毛の部分が混ざっているネコちゃんもいて、その毛柄は本当に多種多様です。
大石先生によるとトラねこについて、「ネコのスタンダードな性格を持っていることが多いので、飼い主との相性はオールマイティーじゃないでしょうか」と書籍の中でも分析しています。
アンケートによると、茶トラ、茶トラ白、キジトラ、キジトラ白の4種に共通して平均得点が高かったのは、「甘えん坊」という回答。また、茶トラについては、「おとなしい」「おっとり」「温厚」という項目でも、平均得点が他の毛柄に比べて高くなっていたそうです。
個性豊かなブチねこ
ブチねこは、その斑点の大きさや形、そして表れる場所には個体差があり、その模様こそがネコちゃんそれぞれの個性ともいえます。大石先生によると、ネコの毛柄には背中の上からソースをたらしたように色がついていくという法則があるということで、ブチの模様が出やすいのは背中や脇腹、頭などなのだそうです。
ブチねこは、大石先生が行った調査で「ブチねこは、この性格」といえるような特徴が見つけにくかったそうです。
例えば、「甘えん坊」や「人なつっこい」などの項目では比較的平均点が高かったものの、ほかの毛柄と比べてとくに高いわけではなく、さらに、低い点数の項目もそれほど数字が低いわけでもなかったといいます。
同じブチネコでもその柄はさまざまで、黒と白の割合もそれぞれに異なりますよね。
そういった柄の違いも、「白黒つけられない性格」といわれる理由なのかもしれません。その個性を楽しめるのがブチねこの魅力のようです。
変わり者? ミケねこ
ミケねことは、茶(オレンジ)、黒(またはキジトラ)、白の3色のブチ柄になっている猫のことをいいます。この3色がそろうのは、遺伝子の仕組みから見ても珍しく、特にミケのオスが生まれるのは染色体異常の場合だけで、その確率は3万匹に1匹ともいわれています。
そんな希少価値の高いミケねこは、安定的な人気を集めています。
その性格は一言でいうと「変わり者」だといいます。とらえどころがなく、何を考えているかわからないという理由として、「ミケのつかみどころがない性格には、そうした微妙な毛柄の違いも表れているのかもしれませんね」と、大石先生は書籍でも語っています。
また、ミケねこのほとんどがメスであることから、メスらしい性格の傾向が表れているともいえそうです。平均得点がもっとも高かったのが、「甘えん坊」と「賢い」。
子どもを生み、育てていくための賢さと、エサを効率よく確保するためのひとなつっこさという、メスにとって重要な能力を身につけているといえるかもしれません。
ここまで、トラねことブチねこ、ミケねこについて、それぞれの性格について見てきました。まだまだ謎が多いネコちゃんの毛柄と性格の関連性。次回は、飼い主さんとの相性についてご紹介します!
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