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トンボが定番アイテムを「スモーキーカラー」に モノ消しやスティックのりがかわいく変身した限定アイテムです

SNSで「かわいい」と大きな反響を呼んでいます。

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 トンボ鉛筆は、定番のシャープペンシル、消しゴム、スティックのりを淡いベージュやラベンダーといった「スモーキーカラー」にリメイクした限定アイテムを、6月10日から全国の文具店などで販売開始しました。

 昨今「くすみカラー」「ニュアンスカラー」としても展開される「スモーキーカラー」が、文具でも目立つようになってきました。その背景には、女性消費者の「文房具もコーディネートしたい」といったニーズがあるようです。

定番モノ消しが「くすみカラー」に

 今回限定カラーが発売されるのは、モノ消しゴムや、スティックのりのPiTといった、1度は目にしたことのあるようなロングセラーアイテムと、2014年に発売したシャープペンシル・モノグラフです。

トンボ スモーキーカラー文具
トンボのスモーキーカラーシリーズ。定番のモノ消しも優しいカラーに

 トンボ鉛筆によると、通常は明るい青や黒などのカラーで発売されているアイテムをトレンドの「スモーキーカラー」にしたのは、女性や女子学生をターゲットとするため。必要に迫られて購入する文房具ではなく、「おしゃれアイテム」として買い増ししてもらいたいという意図があるようです。

 トンボがTwitter公式アカウントでこの「スモーキーカラー」シリーズの告知を行うと、ユーザーからは「めちゃめちゃかわいい」「色を揃えたい」といったコメントが寄せられ、6月11日20時15分現在で、4500件以上のリツイートと1万2000回のいいねを集めるなど大きな反響を呼んでいます。

トンボ スモーキーカラー文具
並べた写真もやわらかな雰囲気。マットな質感もかわいい

 こうした定番以外のカラーを取り入れている文具は、限定発売アイテムだけではありません。2009年発売のゼブラのマーカーペン「マイルドライナー」は、「スモーキーカラー」を含むおだやかで優しいカラーラインアップが女性を中心に人気となり、ヒット商品に。

 ノートなどの重要なところをマーキングするペンといえば、長らく蛍光ペンが定番でしたが、考えてみればマーキングは必ずしも蛍光色である必要はありません。

 また、マイルドライナーはキャップの一部がインク色で、他の部分は白というデザインも「統一感がある」と人気となっています。

「スモーキーカラー」文具、人気の理由

 最近のSNSでは、女子学生を中心に勉強の進捗やスケジュール管理の方法などをシェアする「勉強アカウント」や、文具を好む人がそのコレクションを写真で公開する「文具アカウント」が増加。これらのアカウントでは、投稿に写真を添付することもあり、ペンケースの中のペンを同じ色(ワントーン)やシリーズでそろえたりと、文房具をきれいに「コーディネート」する人も少なくありません。

 今回、トンボ鉛筆のように種類の違った文具で同じカラー展開をする方法は、コクヨの「KOKUYO ME」などでも取られています。この方法は、以前は小学生向けのキャラクター文具などで多く見られましたが、昨今は高校生から大人の需要が高まっているようです。

 トンボ鉛筆の文具でラインアップされる「スモーキーカラー」は、スモーキーホワイト、スモーキーブラウン、スモーキーピンク、スモーキーパープル、スモーキーミントの5色。いずれもパステルカラーを少しグレーや茶色でくすませたようなカラーです。

トンボ スモーキーカラー文具
トレンドのスモーキーカラー

 この「スモーキーカラー」は、もともとレディースファッションで注目されている昨今のトレンドカラー。これらは、シンプルでナチュラルなファッションを愛好する人のほか、リボンやレースといったモチーフとも合うためガーリーなテイストを好む人からも支持されており、流行しているということを抜きにしても、幅広い層から人気を集めているカラーだと言えるでしょう。

 「スモーキーカラー」文具の人気は、SNSのユーザーを中心とした「文房具もコーディネートしたい」というニーズに、派手すぎず、多くの人が好む色自体の魅力が合わさった結果だと考えられます。

定番アイテムに、新色で新しいニーズを

 今や、文房具は機能性高いのは当たり前。デザインに重きを置いている消費者が増える中で、学校で清潔感を感じる青や、オフィスで分類しやすい原色といった「文房具の定番色」に縛られない色展開も求められているようです。

トンボ スモーキーカラー文具
モノ消しゴム 各100円(税別)
トンボ スモーキーカラー文具
ピットハイパワーS 各120円
トンボ スモーキーカラー文具
モノグラフ 各350円

 SNSで自分の生活を気軽に発信できる今、自分のライフスタイルのあったお気に入りのものを手元に置きたいと考える人は少なくありません。最近では、嗜好品以外の日用品にもそうした傾向が強まっています。文房具以外の日用品でも、まずは定番の「カラー」を変えることが、消費者に寄りそった新たなヒット商品を生む鍵になりえるのではないでしょうか。

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