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「日本とフィリピンは違う!」息子と結婚したフィリピン人に差別意識丸出しの相談者 アドバイザーも当たりがキツい「テレフォン人生相談」先週のハイライト(2/2 ページ)

テレ人は相談者にもスキルが必要!

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 「いろいろおっしゃってますけど、お孫さんはかわいいでしょ?」

 「かわいがってはきました。私たちとしたらね」

 「だから、『かわいがってきた』じゃなくて、かわいいでしょ?」

 「……かわいいです」

 孫がかわいいのか、かわいくないのかを問い詰めることで、ついに相談者の本音を引き出した。

 結局、孫がかわいくて会わせてもらいたいと思っているのなら、その母親(嫁)との関係を良好にしておくのが不可欠だということだ。

 「絶対に言っちゃいけないことは、フィリピンと日本が違うってね……そりゃ違うんですけど、フィリピンの方を下に見るようなね、そういう言葉を使ってしまうと、もうこれは断絶だと思いますよ」

 「はいそうですね。……今、断絶ですからね」

 今井通子はこれに加え、たとえ人種や文化が違わなかったとしても、祖父や祖母には孫の教育方針について口を出す権利はないと釘をさした。

 「アナタのご主人とアナタの家庭で作った子どもは息子さんだけど、もう息子は独立して、息子さんが今、子育てしている世代なんですよ」

 「はい、分かります。はい」

 「そう分かっていながらさ、『男の人が勝手に来るのがイヤだ』『イヤなものはイヤなんだ。ここは日本なんだ』って、なんですかそれは!」

 「……あの……、それはなんですかって言われてもね……」

 ここまで饒舌(じょうぜつ)に語っていた相談者も、今井通子の強い言葉にさすがにしゅんとしている様子だった。

 「しばらく、いかにも寂しそうにしていたら、そのうち息子さんが『そろそろお母さんとも、孫会わせてやろうかなあ』って思うようになった時に会わせてもらえると思いますよ」

 この相談者は、そもそも息子がフィリピン人と結婚すると聞いた時点で強硬に反対し、ずっとイヤな態度をとり続けてきたのだろう。その結果がこれ……ということだ。

 相談のスタート地点である男性連れ込み問題に関しては、確かに夫がいない間に長時間、男性を自宅に連れ込んでいるというのは、国籍関係なくあまり好ましいことではない。

 しかし、相談者がことさらに「フィリピン人」ということを強調し、差別意識をにじませてしまったため、相談者の期待するようなアドバイスをもらえなかったのではないかとも思う。「テレフォン人生相談」には相談する側にもテクニックが求められるのだ。

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