小田原駅「うなぎ、金目鯛と銀鮭のあいのせ御膳」(1100円)〜移動の自由を噛みしめて、近場から少しずつ“旅気分のリハビリ”を!
うなぎの蒲焼き、金目鯛の煮つけ、銀鮭の西京焼きを一度に食べられる駅弁です。
【ライター望月の駅弁膝栗毛】
「移動の自由があるって、素晴らしいことだな」と痛感した2カ月あまり。
日本国憲法第22条で、公共の福祉に反しない限り“移動の自由”は保障されていますが、1人でも多くの方の命を感染症から守るため、多くの皆さんが移動を自粛してきました。
移動の自由が厳しく制限された江戸時代、お伊勢参りを名目に旅に出た人たちの喜びはいかばかりだったか、わずか2カ月の自粛ですが、ほんの少しわかったような気がします。
ただ、いきなり観光で遠くへというよりは、近場から少しずつ距離を伸ばし、移動する際も、最大限の注意を払って…、ということになるようです。
「駅弁膝栗毛」も当分の間は、東京を中心に首都圏近郊の駅弁を重点特集。
今回は、都内の売店で購入した小田原駅弁「東華軒」の「うなぎ、金目鯛と銀鮭あいのせ御膳」(1100円)を久しぶりにいただきました。
【おしながき】
- ご飯(白飯、茶飯)
- うなぎ蒲焼き 錦糸玉子
- 金目鯛煮つけ 金目鯛おぼろ
- 銀鮭西京焼き
- 蓮根金平
- 広島菜漬け
- 大根つぼ漬
2016年のファベックス惣菜・弁当グランプリで優秀賞を獲得し、電子レンジでの加熱にも対応している「うなぎ、金目鯛と銀鮭のあいのせ御膳」。
うなぎの蒲焼き、金目鯛の煮つけ、銀鮭の西京焼きを一度に食べられる駅弁です。
東京から下る際は、湘南の海に金目鯛を、浜名湖のうなぎ、さらに京都の街並みを思い浮かべていただいていくと、1つの折で旅気分が味わえそうですね。
緊急事態宣言前は、まだ桜の季節だった東海道沿線。
気が付けば、新緑の季節を過ぎ、紫陽花の季節となっておりました。
これからは、自分自身でリスクを判断し、少しずつ、いつもの旅を取り戻していく日々。
まず、近場の駅弁をいただきながら“旅気分のリハビリ”から入って、それぞれのペースでまた徐々に旅を楽しんでいきませんか?
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
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