トヨタ自動車は7月1日、ペダル踏み間違い事故を抑制する、新たな「急アクセル時加速抑制機能」を開発したと発表。同機能を備えた新車向け予防安全機能「プラスサポート」、既存車種への後付け装置「踏み間違い加速抑制システムII」を発売しました。
この機能は、ペダル踏み間違い事故の約3割(同社調べ)に至るという「障害物がない場合」の誤操作シーンに対応すべく開発。センサーで進行方向の「障害物(壁など)」を検知して急発進を抑制する既存のシステム(新車向けオプション「インテリジェントクリアランスソナー/パーキングサポートブレーキ」や、2018年に発売した既存車種への後付け型装置)に追加することで事故抑制の効果を高めます。
具体的には、「アクセルが全開」になるシーンを事故発生時のデータやコネクテッドカーから得られた膨大なビッグデータと照合して、「通常操作(実際に加速が必要な状況)の動き」なのか、低速走行時にブレーキと間違えてアクセルを踏み込んでしまった「パニック操作の動き」なのかを判別します。運転が不安な人に持たせておけば機能が自動で有効になる「プラスサポート用スマートキー」も用意します。
新車向けに、2020年7月1日から予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」にプラスサポートを加えたプリウス、プリウスPHVを投入。同機能を搭載した後付け装置「踏み間違い加速抑制システムII」もプリウス用(2015年12月〜2020年6月生産のインテリジェントクリアランスソナー非装着車)から販売します。
価格は3万8500円(税込、別途取付工賃などが必要)。今後、SAI(2009年10月〜2018年2月)用、クラウン(2008年2月〜2012年12月)用、マークX(2009年10月〜2016年11月)用など順次設定車種を増やす計画です。
(カナブンさん)
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