鳥取駅「しいたけ弁当 素晴ら椎茸(1200円)」〜コロナ禍における駅弁屋さん達の素晴らしい取り組み!
肉厚な椎茸をかみしめれば、ジュワッと煮汁と共に椎茸のうま味がたっぷり。
【ライター望月の駅弁膝栗毛】
鳥取県にある4つの市のうち、山陰本線沿線にある鳥取・倉吉・米子の各都市を1時間40〜50分程度で結ぶ快速「とっとりライナー」。
一部の「とっとりライナー」は、米子の先、島根県内に入って出雲市まで直通しています。
鳥取〜米子間には、「スーパーまつかぜ」などの特急列車と合わせ1時間に1本程度の速達列車が運行されており、鳥取県内の“横のつながり”に貢献しています。
“横のつながり”という意味では、コロナ禍のなか、鳥取駅弁「アベ鳥取堂」が行った「駅弁お取り寄せ便」という取り組みに、大変興味を惹かれました。
これは毎週水曜日に、西日本を中心に各駅弁屋さんの名物駅弁を「アベ鳥取堂」が注文を受け付け、ネット予約した鳥取県内にお住まいの皆さんに宅配するサービス。
ピンチにおける、駅弁屋さん同士が助け合う取り組みは、とても素晴らしいですね。
そんなアベ鳥取堂の“素晴らしい”駅弁といえば、「しいたけ弁当 素晴ら椎茸」(1200円)。
土・日の夜あたりによく放送されていた、アイドルの“だじゃれ”ネーミングな番組を聴いて育ってきたラジオ大好きな皆さんには、きっと“刺さる”素晴らしい駅弁名だと思います。
パッケージに躍る“ジャンボ115号椎茸”とは、鳥取の日本きのこセンターで生まれたブランド椎茸「とっとり115」のことで、干ししいたけでは「特小厚以上」という規格があります。
(参考)鳥取県ホームページほか
【おしながき】
- 山椒炊き込みご飯 錦糸玉子
- 干ししいたけ(ジャンボ115号)醤油煮
- 鶏肉醤油煮
- 筍の土佐煮
- 人参醤油煮
- きゅうり酢漬け
木に1つ1つ穴を開け、菌を植え込み、手間をかけて大切に育てる原木栽培で生産され、特別に厚く、大きな椎茸「とっとり115」。
干し椎茸を使うのは、生しいたけより栄養価が高まり、味もぐっと美味しいからだそう。
肉厚な椎茸を噛みしめれば、ジュワッと煮汁と共に椎茸のうま味がたっぷり感じられます。
ピリッと引き締める山椒ご飯と合わせていただくことで、心地よくいただくことができます。
いまも鉄道の非電化区間が多い鳥取県ですが、伯備線・倉敷〜伯耆大山間、山陰本線の伯耆大山〜西出雲間は電化され、岡山方面から「電車」がやって来ます。
普通列車で活躍するのは、主に黄色い2両編成の「115系」電車。
「とっとり115」の肉厚な椎茸駅弁を頬張った後は、さらに西へ足を伸ばして、山陰地方のJR線では希少な「電車」の旅を楽しんでみるのもアリかもしれませんね!?
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
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