おかえり箱根登山電車! 飲んで食べて、祝う 9カ月ぶりに復旧した「新しい箱根」の旅【漫画】:やすこーんの「くらしの鉄道」(2/4 ページ)
「おんな鉄道ひとり旅」をゆるーく楽しく提唱し続ける著者によるほんわか旅行記、箱根の漫画も1話丸ごと特別公開。一緒にどうぞ〜。
窓から久しぶりの景色を眺める「線路がつながっているのは当たり前ではないんだなあ……」(漫画は3ページ目!)
この日の天気予報は晴れのはずだったのですが、雨が降ってきてしまいました。うーん、晴れ女なんだけどなあ? と不思議に思いつつ、まずは風祭駅で下車。
訪れた「えれんなごっそCAFE107」は、約1年前に引退した箱根登山電車、モハ1形107の車両を使用したカフェ。車両は1年前にこちらに譲渡されました。私もひさしぶりの再会です。
さて、現役で活躍している箱根登山電車たちに会いに行きましょう。
箱根湯本駅でやってきた車両は先ほどの兄弟、モハ1形104-106編成。クーラーが搭載されていない旧型車両が、ゴトゴトと、力強く斜面を登っていきます。このぐんぐん引っ張られていく感じがいいんですよね。
線路がつながっているのは当たり前ではないんだなあ、とありがたみを噛みしめつつ、開いた窓から久しぶりの景色を眺めます。3回のスイッチバックを経て、小涌谷駅手前、一番復旧工事が大変だったという蛇骨陸橋付近にさしかかりました。
この辺りはだいぶ景観が変わりました。まず電車を通すことを最優先に考えたそうで、下を見ると橋桁はまだ工事中。工事に携わる方々には本当に頭が下がります。
沿線にはまだ少しあじさいが残っていました。来年は、あじさい電車に乗りたいなあ。
「段々ベンチシート仕様」もいいね 新しいケーブルカー車両と足湯を楽しむ
強羅に到着。新しいケーブルカー車両は赤い1号車と青の2号車が運行していました。
座席はこれまでの進行方向向き2人がけクロスシートではなく、ロングシートが段々となった並びになりました。確かにこの方が座りやすいし、より多くの人が乗れそうです。
終点の早雲山駅は様変わりし、おしゃれな施設に変わっていました。置いてあるおみやげも、今までのものとだいぶ種類が違います。インスタ映えしそうなドリンクやフード、待ち合いスペースにはスマホ充電コーナー、そして屋外の展望台には「足湯」が作られていました。
こちらの足湯で使われている温泉は、大涌谷から強羅まで引いた温泉をそのまま使っています。ほのかな硫黄臭で温度もちょうどよく、景色を眺めながら長くつかっていたくなります。空いていそうな平日に、あらためてのんびり来てみよう。
ケーブルカーで再び強羅駅に戻ります。お腹が空いたので何度か訪れている「田むら銀かつ亭」へ。しかしここは人気店で、この日は70組待ち。ちなみに10組で1時間が目安です。
諦めて帰る人も多いので比較的早く呼ばれますが、待ちたくない方には隣の「銀かつ工房」で売られている「銀かつサンド」もおすすめです。
え、朝も食べたって? いいのです。私はカツサンドが好きなのです。
銀かつサンドは、米油100%で揚げられたもち豚を、富士屋ホテル「PICOT」のパンではさんだカツサンド。油が軽くて胃もたれしません。店内のカウンターでも食べられますが、晴れていれば強羅公園で食べたりも。ちなみに強羅公園は、トコトコきっぷがあれば入場無料です(通常は大人550円)。
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