東京・練馬駅前にある「喫茶アンデス」が、新型コロナウイルスなどの影響により閉店。同店はあだち充さんの漫画『タッチ』に登場する喫茶店のモデルとしても知られ、SNSでは閉店を惜しむ声が多数上がっています。ねとらぼ編集部では店主に取材しました。
喫茶アンデスは1971年創業。おいしいコーヒーだけでなく、懐かしいナポリタンやカレーライスなどの食事メニュー。さらに本棚にずらりと並んだ珍しい本の数々に触れられる店内の落ち着いた空間も魅力のお店でした。
コロナ禍の影響もあり、お店は5月22日に休業。そして先日、店先の張り紙が「休業」から「閉店」に差し替えられたことで、SNSでも「本当に残念」「雰囲気好きだった」「タッチの南ちゃんのナポリタンが…美味しかった…」と、閉店を悲しむ声や、味を懐かしむ投稿が相次いでいました。
1971創業。あだち充さんは最近も月に1度は利用
――閉店はやはり新型コロナの影響が大きかったのでしょうか。
店主: そうですね。それに体力的な問題もあり、6月末に引退を決めました。
――1971年の創業時からマスターが切り盛りされていたんですか。
店主: 開店当初は兄が2年くらいやっていて、そこから引き継いでずっとやってきました。私は今年で72歳になります。
――『タッチ』にまつわるエピソードも有名でした。あだち先生はよくお店に来店していたのでしょうか。
店主: いつ頃から来られていたかは記憶が定かではないですが、オイルショックがあった前後、1978年ごろからいらしていたように覚えています。当時下宿先が近かったんでしょうかね。失礼ながら最初は有名な方だとは知らず、気付かなかったんです。『タッチ』のころには打ち合わせや取材などでご来店いただいていました。
――最近もお店に見えていましたか?
店主: 最近でも、月に1度くらいは打ち合わせなどでご利用いただいておりました。
――SNSでは閉店を惜しむ声がたくさん投稿されていました。
店主: ぜひ「長い間利用していただいて、お店を支えてくださってありがとうございます」とお伝えください。いままでありがとうございました。
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