【体験レポ】古戦場の血染めの滝、取材班を襲う異常現象…… 心霊・廃墟ガチ勢が行く三和交通「心霊スポット巡礼ツアー」:NMR ねとらぼミステリー調査班(7/9 ページ)
なお、本記事閲覧による霊障等には責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
しばらく峠道を進み、旧Kトンネルの入り口が見えてきました。
内部が自治体の境になっているそうで、入った側は電気も通らず荒れ放題なのですが……途中からは電灯で明るく照らされ、壁の落書きも消されています。これは自治体ごとに、トンネル内部の扱いが異なっているのが原因、とのことです。
さて、こちらがしばしば「事件の現場」として語られる、トンネル上部の写真です。トンネル横側の坂から登れるのですが……危ないのでマネはしないでください。
7番目:旧Kトンネルから、ついてきた「何か」
トンネル上部を撮影した後、車へ戻ろうと峠道を降りている最中でした。山本さんの語る、この地域にまつわる因果な話を聞きながら歩いていたのですが、ふと軽い頭痛を覚えました。それとほぼ同時に、妙な音が聞こえてきたのです。
左右の茂みからチキチキ、チキチキと、虫の鳴き声にまぎれて、やけに主張をする音が、一定の間隔を保ちながらついてきていました。歩いても歩いても、その音が離れてくれません。山本さんの話に耳を傾け平然を装いましたが、背中から後ろにかけて、暗闇が貼り付いているような感覚も覚えます。
いま振り返ったらまずい、気付いた様子を見せてはいけない、そんな気がします。山本さんとの会話を続けつつ、中間地点の門を通り抜けたあたりで、ようやくその音と気配は消えてくれたのでした。
峠道のふもとにて、山本さんに気配と音の話をしてみたのですが……まったく気付かなかった、とのこと。昔からいるという女性の霊が私にだけ分かるように、途中までついてきていたのかもしれません。トンネルの上にいたのでしょうか。
「怪を語れば怪至る」。短時間で複数の心霊スポットを巡り、ふたりで数々の怪談を語ってきたことで、少しずつ異変が起こり始め、最後の最後にたまりたまって「怪が至った」……のかもしれません。
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