安倍首相の辞任表明を受け、立憲民主党・石垣のりこ議員が投稿した「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物」とのツイートが批判を浴びています。石垣議員はその後、配慮が足りない発言であったとして謝罪しましたが、ネット上では今も石垣議員に対し厳しい声が多く寄せられています。
石垣議員は8月28日、「総理といえども『働く人』」「健康を理由とした辞職は当然の権利」と前置きしたうえで、「『大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物』を総理総裁に担ぎ続けてきた自民党の『選任責任』は厳しく問われるべきです」とツイート。Twitterではたちまち「その発言は人としてどうか」「病気と闘われている方々への侮辱」など批判が殺到する形となりました。現在までに、当該ツイートに寄せられたリプライは約3万件。その大半が石垣議員への批判となっており、まさに絵に描いたような大炎上となっています。
総理といえども「働く人」。健康を理由とした辞職は当然の権利。回復をお祈り致します。
が、「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物」を総理総裁に担ぎ続けてきた自民党の「選任責任」は厳しく問われるべきです。その責任を問い政治空白を生じさせないためにも早期の国会開会を求めます
(石垣議員のツイートより)
石垣議員はその後、複数の報道機関から発言についての取材依頼があったとして、ツイートの趣旨をあらためて説明。あくまで、首相が職責を十全に果たせる措置を取らなかった「政府・与党の責任」を問う内容だったと説明しましたが、肝心の「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物」という発言への言及はなく、ネット上ではさらに炎上が加速。結局“趣旨説明”のツイートからさらに2時間後、石垣議員はようやく当該発言について「確かにこの箇所の表現に、疾病やそのリスクを抱え仕事をする人々に対する配慮が足りなかったと反省しお詫びします」と謝罪しました。
石垣議員の発言を巡っては、立憲民主党・枝野幸男議員も炎上を受けて「申し訳ありません。執行部として不適切であるとの認識を伝え然るべき対応を求めました」と発言するなど、党内からも問題視する声があがっていました。
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