ギリシャ・クレタ島を拠点とする動物保護団体「Takis Shelter」のスタッフが、病気のラブラドールを保護。その様子がYouTubeで公開されています。
スタッフの男性が、物置のようなところでうずくまるラブラドールを発見。男性が近づくとラブラドールは「クーンクーン」と鳴いてうれしそうに尻尾をパタパタと振ります。人間を恐れている様子はありません。男性は「いつからここにいるの?」「病院に連れて行ってあげるね」「ラブラドールだね。なんてかわいいんだろう」と優しい声で話しかけます。ラブラドールは立ち上がることができないのか、身をよじりながら男性に甘えようとする姿を見せます。
キャリーケージに入れて連れ帰ったところ、ラブラドールは「ここは安全だ」と感じたのか、そこから出ようとしません。男性は「彼女にとってここがホームになったんだね」とコメント。無理に出そうとはせず、器にたっぷりのドッグフードを入れてラブラドールに差し出します。すると、尻尾を振って早速パクパクと食べ始めました。食欲はあるようで、少し安心です。動画には、シェルターで一緒に暮らす猫のテリーが新しい仲間の様子を見に来る場面もうつっています。
その後、ラブラドールは「ルナ」と名付けられ、順調に回復。他の犬や猫とも仲良く過ごすようになりました。ルナがずっと寝そべった状態だったので、足が悪くて歩けないのかな、と思った人もいるかもしれませんが、安心してください。保護して1カ月半ほどたった頃には、走る姿が見られ、食欲もさらに増したとのこと。男性スタッフは「ブラボー、ルナ!」と、とってもうれしそう。ルナもすごく楽しそうで、こちらまで幸せな気持ちになります。
そしてルナは、新しい家族が決まり、ドイツで暮らすことになりました。助けてくれた男性スタッフとはもうお別れです。男性は動画を撮りながら「ルナは幸せそうだ」「ドイツに行くんだね。私も幸せだよ」「ルナは猫とも仲良くできる子なんだよ」と話します。しかし心なしか、うれしそうな声に少しだけ悲しみが混ざっているようにも感じます。最後は「ラブリーな人生を過ごすんだよ、私のラブリールナ!」とルナに声をかけ、動画を締めくくりました。
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