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東京都が東京藝術大学と協力して、上野恩賜公園にあるトイレを「上野トイレミュージアム」としてリニューアルオープンしたところ、「排泄と環境」を表現するユニークな仕上がりに、注目が集まっています。
「上野トイレミュージアム」は、9月7日にオープン。藝大生が企画し、工芸や絵画、デザインといった学科ごとの得意分野を活かした創作に仕上がっています。
入口から見える壁面にはヒトやゾウ、パンダなどのシルエット。動物たちの姿は、摂取したものが胃や腸を通り排泄されるまでの道を描いています。壁が持つ色をそのままに、影を白く塗り上げたシンプルな色使いが印象的です。
トイレの中には、個室トイレにはテーマとなる動物が設定されていて、自然の中に包まれた気分でトイレを使用できます。タイルで消化のかたち、手すりから食物の感触、流水音から息づかいが伝わる設計です。
公開されたコンセプトの資料によると、この創作では2つの循環を表現しています。1つは食事を取り排泄する体内の循環。もう1つは排泄物が微生物により分解され、土に還る自然界の循環です。この捜索では、人間の暮らしが自然界の循環から切り離された生活を送っていることに疑問を投げかけるものとなっています。
Twitterには利用した人たちから、画像と共に「すごく好き」「内装も綺麗」など感動の声が投稿されています。トイレを通して自然環境とのありかに向き合える、すてきな公衆トイレです。
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