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本物のトロッコを“自分で“運転できちゃう! 廃線を再利用した「トロッコ王国美深」に行ってきたよ(2/4 ページ)

何と言っても元ホンモノ! 往復約40分、テンション上がりっぱなし〜。

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「本当に時が止まっている」ようで……周囲ものどかで懐かし楽しい

 乗車時間まで周囲を散策しましょう。すぐそばに軽食もいただける売店「歓丘舎(かんきゅうしゃ)」が。貨車を再利用したと思われるかわいい建物です。貨車の区分の1つ「緩急車」をもじったネーミングでしょう。

貨車を再利用した売店
貨車を再利用した売店「歓丘舎」

 トイレはキレイで立派な建物。駅名標に似せた看板がなかなかオシャレです。このように鉄道ファンなら思わずニヤリとしてしまう仕掛けもたくさんあります。

 その先には仁宇布駅のプラットホームが当時のまま残っています。ホームには古い駅名標も残されています。そのとなりには車庫や整備場ありました。スタッフの方に声をかければ、車庫内部の見学もできるそうです。

トイレは看板が駅名標になっている
トイレの駅名標看板がオシャレ
待ち時間は散策するのも楽しい
実際に使われていたプラットホーム
仁宇布駅の駅名標とホーム
仁宇布駅の駅名標とホーム

 その奥には特急型寝台電車として使われた国鉄583系(関連記事)の中間車がありました。昼は特急列車、夜は寝台列車として本州を駆け巡った国鉄時代の名車。1969年に製造され、国鉄末期に札幌に転属となったうちの1両だそうです。

 もうわずかしか現存していないとされる貴重な車両ですが、ここでは車内に入って見学もできます。

 車内は特急モードと寝台モードが合わさった珍しい状態でそのままになっていました。鉄道ファンやかつて寝台特急に乗った思い出のある人にはたまらないであろう「国鉄のにおい」を感じられた気がします。

「サハネ581-19」た
残置されていた国鉄583系の中間車。車両名は「サハネ581-19」。
手前のシートは右が特急モード、左が寝台モードにしたところ。奥は棚の寝台も組み立てられている
手前のシートは右が特急モード、左が寝台モードにしたところ。奥には3段式の寝台設備も
583系
(参考)かつて寝台特急として活躍した583系(写真:作倉瑞歩)

 構内にはトロッコのかわいい転車台もありました。こんな風に線路を切り替えるのですね。待ち時間も飽きません。

運転後のトロッコはここで方向転換する
運転後のトロッコはこの転車台で方向転換する

 乗車時間が近づいてきました。運転前にレクチャーがあります。運転が初めての人(だいたいの人がそうだ)も心配はいりません。

 レクチャーでは「鉄橋や踏切がそのまま残っているため、注意して運転しましょう」「特に雨の日は、見通しが悪く、ブレーキが効くまでに時間がかかるのでいっそう注意しましょう」などの注意事項がありました。

出発前にはレクチャーが行われる。心して聞こう
出発前にレクチャーがある。初めてでも大丈夫

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