東京駅「チキン弁当と深川めしのおにぎり弁当」(880円)〜新幹線電車発祥の地「川口芝園団地」!
毎日1品、全国各地の名物駅弁を紹介! 東京駅「チキン弁当と深川めしのおにぎり弁当」です。
【ライター望月の駅弁膝栗毛】(初出:2020年10月5日)
荒川を渡って埼玉県内に入って来た東北本線(宇都宮線)のE233系電車。
なかには東海道本線の沼津や熱海、伊東線の伊東から東京を経由して、宇都宮や黒磯、高崎を目指す列車もあり、貨物線を走る湘南新宿ラインの列車と並走することもあります。
東京の城北・城西地区に暮らしていると東北・北海道・上越・北陸の各新幹線を使うとき、都内から大宮までの移動に、この列車にお世話になることがあります。
東北本線(宇都宮線)の下り列車が、各駅停車に相当する京浜東北線の蕨駅を横目に通過すると、進行左手に巨大な川口芝園団地が見えてきます。
芝園団地は1号棟から15号棟まであり、昭和53(1978)年に入居が始まりました。
かつて暮らしていた方によると当初は人気で入居するのも大変だったと言いますが、現在は中国をはじめ海外出身の方が多くなり、団地の案内板も中国語が併記されています。(参考)UR都市機構ホームページほか
ココは以前、日本車輛製造東京支店蕨工場で、新幹線開業前の鴨宮モデル線を走った1000形A編成(試験車両)や初期の0系・212両がこの場所で製造されたと言います。
これを記念して、昨年(2019年)10月14日の鉄道の日に「新幹線電車発祥の地記念碑」が建てられました。
芝園団地に海外の方がどんなに増えても、この場所は日本にとって誇るべき場所です。
車窓から新幹線にまつわるエピソードを思い出すと、新幹線に乗るときには、その誕生と共に生まれた駅弁、「チキン弁当」を手に取りたくなりますね。
いま、駅弁売店には「チキン弁当と深川めしのおにぎり弁当」(880円)が並んでいます。
コチラはこの春、駅弁135年を記念して、日本鉄道構内営業中央会の各社が競作した“おにぎり駅弁”の1つで、「駅弁味の陣2020」に合わせて再登場しました。
【おしながき】
- チキン弁当のおにぎり 鶏の唐揚げ 玉子
- 深川めしのおにぎり 穴子煮 あさりごぼう生姜煮 生姜おかか、海苔
- 煮物(里芋、こんにゃく、椎茸、絹さや)
- 玉子入りマカロニサラダ
- スモークチーズ
- べったら漬け
- 小茄子漬け
日本ばし大増の製造で「JR東日本フーズ」の売店で販売されている東京駅の2大駅弁、チキン弁当と「深川めし」が、おにぎりとして入ったこの駅弁。
チキン弁当には鶏の唐揚げがゴロッと、深川めしには煮穴子がそのまま入って、おかずも双方のものがそのまま入って、しっかりお腹にたまる“おにぎり弁当”となっています。
2つの駅弁をチョットずついただきたいときにも、重宝な存在と言えましょう。
「チキン弁当と深川めしのおにぎり弁当」ももちろん、「駅弁味の陣2020」にエントリー中。
東京駅の「駅弁屋 祭」をはじめとしたJR東日本フーズの売店などでは、現在駅弁などを2000円以上購入した方に「駅弁味の陣オリジナルマスクケース」のプレゼントがあります。
駅弁をいただくときに、マスクの置き場に困っているアナタ、これはとても重宝!
秋のお出かけ前には、いつもよりチョット多めに駅弁を買ってゲットしておきましょう!!
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
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