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廃業したゲーセンから譲り受けた「ギターフリークス」を9年越しに修理 悲願を果たしたフリークに祝福の嵐(2/3 ページ)

電子工作未経験者が手探りでやり遂げた苦心の品。

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―― 起動させる上で一番大変だったことはなんでしょうか?

TETSUYA-XG 起動できない原因は電源関係であることは、およそ見当が付いておりました。しかし詳細は不明で、マニュアル類も処分されていたため原因を突き止めるに至らず、長い年月が過ぎてしまいました。

 そんな折、あるゲームセンターでギターフリークスとドラムマニアとキーボードマニアの超レアなバージョンが期間限定で稼働中というツイートを発見し、ファンとして居ても立っても居られずに訪れたとき、あるフォロワーさんにお会いし、意気投合しました。そこで私がギターフリークスの基板に困っているという話題になたとき、たじけんさんのツイートを教えてくれたんです。

 その添付資料で、電源関連の配線に欠品があると判明しました。筐体の解体時は、接続されている機器を全て回収していたつもりだったのですが、筐体内の配線を抜いていく際に、必要なケーブルを間違って廃棄してしまっていたようです。それもこのたじけんさんのツイートにたどり着くことで判明しましたし、別の打開策も分かりました。リアルとネット両方で良い出会いに恵まれたと思いますし、Twitterの可能性をあらためて認識できました。

―― 復旧用の部品も調達が大変だったのでは?

TETSUYA-XG 必要な部品自体はネット通販ですぐに購入できました。本当に便利ですよね(笑)。ただ、電子工作は未経験だったので、初めて圧着ペンチを握り、コネクタやケーブル、ピンなどを恐る恐る組み立てて自作していきました。回路図の見方も分からなかったので、ケーブルの1本1本を手探りで突き止めていったり、専門知識を教えてもらったりで大変でした。しかしなんとかなるものですね。

 一番入手に苦労したのはモニターですね。基板から出力されている映像信号の周波数に対応しているモニターを調べても情報が少なく、周波数の変換器もレア物で、ネットを探しても双方ともになかなか見つかりませんでしたが、なんとか情報をつかみ、対応機種を購入できました。




 ギターフリークスは「人生を捧げた存在」と語るTETSUYA-XGさん。今後は家で存分に遊べるわけですし、長い付き合いになりそうです。

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