インテージは、全国約4000店舗から収集した小売店販売データをもとに、日用品で今年売れたものを調査し、「2020年、今年売れたものランキング」を発表しました。
トップ10は衛生用品が大多数
1位は「マスク」で、販売金額は前年比425%。2月〜4月までの欠品や、インフルエンザ予防や花粉症対策として10年ほど市場拡大が続いていたため、予想よりは小規模な4倍超の伸びとなりました。
2位は「殺菌消毒剤」で、前年比は302%。しかし、傷口の消毒などを除く、手指消毒剤限定で見ると前年比910%となっています。
手指消毒剤は、個人が持ち歩くタイプに加えて、公共施設やレストラン、スーパーなどの入り口に設置されるなど「新しい生活様式」の必需品になりました。購入者の約9割が昨年は購入していない新規購入者とのデータもあり、この1年で大きな市場を確立したようです。
3位は「体温計」(249%)。新型コロナの主な症状として発熱があり、需要が急激に増え、一時品薄状態になることも。施設の入り口での検温に使用される非接触型のニーズが増えたことも今年の特徴としています。
このほか、4位「うがい薬」(220%)、5位「ぬれティッシュ」(179%)、7位「せっけん」(143%)と上位には衛生用品のランクインが続きました。
COVID-19(新型コロナウィルス感染症)の感染予防に有効とされる手洗い・うがいが積極的に行われていることが購買データからもうかがわれます。
ランキングに食い込む「鬼滅の刃」と「プロテイン」
衛生用品が多くを占めるランキングですが、6位に「玩具メーカー菓子」、8位には「プロテイン粉末」がランクインしました。
前年比153%となった玩具メーカー菓子は、国民的ヒット作品「鬼滅の刃」の関連商品が売り上げを牽引したと見ています。
プロテイン粉末(139%)は女性を中心に購入する人が大きく増加。コロナにより外出や運動の機会などが減るなか、美容と健康を維持したい人たちが購入していると考えられます。
外出自粛期間の「買い置き」「スイーツ作り」も定着
ランキングには、食品も多くランクインしました。コロナウイルスによる外食の減少で、自宅で家族で食事をする機会が増えた影響がうかがわれます。
9位「冷凍水産」、24位「冷凍農産」、28位「フルーツ缶詰」、30位「畜肉缶詰」と、家庭で手軽に調理でき、保存がきくものが多く売れています。
また、10位にはホットケーキやクッキーなどの材料「プレミックス」が。12位「ホイップクリーム」、15位「エッセンス類」、18位「蜂蜜」といったスイーツの材料となるものも、年間を通して売り上げを伸ばしています。
これらは、外出自粛期間中の自宅でのお菓子作りがきっかけで購入が増え、それが根付いたと考えられます。主食類では20位の「スパゲティ」が126%売り上げを伸ばしています。
2020年はコロナウイルスの影響により、衛生用品が日用品の売れたものランキング上位を独占するという特殊な1年となりました。
また、伸び率が200%以上の商品が複数あることかあることから、急激な需要の増加により供給が追い付かず、品切れが続出したのもうなずけます。
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