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「父ちゃんの遺品整理中にこれ見て泣いてる」―― 手帳の片隅に見つけた“娘を思う一文”が涙を誘う(1/2 ページ)

どんな思いで書かれた「(あえないけど)」だったのか……。

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 「父ちゃんの遺品整理中にこれ見て泣いてる」――Twitterに投稿された、1枚の写真が涙を誘います。リプライ欄でも「泣ける…想ってくれてたんだね」「短い文章でも伝わる愛がありますね」など暖かなコメントが寄せられていました。



父ちゃんの遺品整理中にこれ見て泣いてる こんなの見たら泣いてしまう……

 写真を投稿したのは、ボーカリスト兼ライター・翻訳家の“アネモネ・モーニアン(アニモ)”さん(@AnemoneMournia)。写真には手帳の一部分が写っており、そこには「みゅう お誕生日おめでとう(あえないけど)」の文字が……(“みゅう”はアニモさんのこと)。

 アニモさんのツイートによると、この手帳は2008年、6年間生き別れていたお父さんが、本当にもう生涯アニモさんには会えないと思って書き込んでいたものだったといいます。アニモさんに当時の状況をうかがったところ、アニモさんのご両親は、アニモさんがカナダに留学している間に離婚することになってしまい、お父さんとはそれ以降面会もできず、長らく行方も分からない状態だったそうです。



 しかしその6年後、たまたま妹さんがインターネット上でお父さんのWebサイトを発見。そこから再度お父さんとの交流が始まり、お父さんが亡くなる2015年まで、最後の6年間は一緒に過ごすことができたのだそうです。「人生何が起こるか分かりません」「本当に偶然が重なり、さまざまな巡り合わせに感謝しています」とアニモさん。

 ごくごく短い文章ですが、誰に見せるでもない手帳の片隅に書かれたものだからこそ、どれだけお父さんがアニモさんのことを思っていたのかが伝わってくるようです。ちなみに生前のお父さんは「ファイナルファンタジー」シリーズが大好きだったそうで、アニモさんは「まさかのFF周年日(12月18日)が命日になるとは父らしい」とも。また、アニモさんも過去、お盆にサボテンダーの精霊馬を作ってお父さんを迎えてあげたこともあり、二人の交流はお互い遠く離れてしまった今でもちゃんと続いているようです。



 最後にアニモさんは、このように書いてツイートを締めくくっています。

今年はなかなか気楽に顔を合わせられる状況ではありませんが、気持ち伝えられる人がそこにいたら、その機会を大切にしてあげてくださいね。
ささいなことでも仲直りでも。
先になくしたものからの伝言じゃ!
(アニモさんのツイートより)



※画像提供:アネモネ・モーニアン(アニモ)さん(@AnemoneMournia


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