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「集英社」名乗る者からSNSに大量の削除申請、集英社が「第三者によるもの」と否定 「Shueisha」が世界中でトレンド入り(1/2 ページ)

現在対応を検討中とのこと。

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 集英社は1月15日(日本時間)、海外を中心に、集英社名義でファンイラストなどに削除申請が相次いだ件について、第三者によるものだったとする声明を公開しました。


 DMCA(デジタルミレニアム著作権法)に基づく削除申請は1月8日ごろに主に欧米圏のアカウントに対して行われ、「Shueisha」がフランスのTwitterトレンド1位や、世界トレンドでも上位を記録するなど、大きな騒ぎに。

「Shueisha」「Dragonball」など関連ワードが各国のトレンドを席巻した

 削除対象とされたのは『ドラゴンボール』『ワンピース』などの漫画・アニメを扱った投稿。本編の一部を抜き出した投稿だけでなく、ファンイラストやコスプレ写真なども削除対象として攻撃を受けました。

 海外では、「日本で2021年1月1日から海賊版の漫画や同人誌のダウンロードが違法化したことを受け、集英社が強権を発動したのではないか」といった臆測まで広まる事態に。ファンコミュニティーから「これでは安心して作品を楽しめなくなる」といった大きな反発が起こりました。

 こうした事態に集英社は、同社の海外向けの漫画サービス「MANGA Plus」上で、削除申請は第三者によるものだったとする声明を公開。現在複数のSNSプラットフォームと協議して、この問題の対応策を検討中だとしています。

配信者のネットストーカーが犯人?

 集英社は犯人を調査中としていますが、Twitter上では気になる報告も話題になっています。『ドラゴンボール』のファン活動などで知られる配信者・jessixさんは、DMCAを悪用した人物に昨年(2020年)12月から粘着されていたと主張。1月8日の大規模なDMCA攻撃が起こる前の1月4日にも、集英社の同一人物を名乗る者から削除申請を受けたといいます。

 加えて、削除申請を受けるたびに、SNS上で特定のアカウントから「付き合ってくれ」といった嫌がらせのメッセージも受けていたとも。

 この主張が事実であれば、犯人はjessixさんへの嫌がらせのカムフラージュのため、大量の無関係のアカウントに無差別にDMCA申請を行ったとも考えられます。もしそうなら、ファンや集英社はとんだとばっちりということに……。

 個人によるDMCAの悪用は過去にもたびたび問題になっていますが、集英社の今後の対応に注目が集まります。

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