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へとへとで帰宅しても、音楽かかってるとつい回っちゃうおじさんの動画が話題に バレエ歴17年の思いを聞いた(1/2 ページ)

動画を投稿したとある医学生さんに、バレエへの思いを聞きました。

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 「仕事が終わって雪の中帰ってきてヘトヘトなのに、音楽かかってたらつい回っちゃう30代おじさん」の動画がTwitterで話題となっています。投稿したのは、とある医学生のバレエ練習日記(@medical_ballet)さん。バレエへの思いや医学部進学のきっかけなどを聞きました。


踊っている様子 周りのものにぶつからずに器用に踊っています

 とある医学生さんは、その名の通り医学部で学ぶ20代の学生。バレエが趣味で、バレエ歴はなんと17年とのこと。今回話題になっているのは、とある医学生さんが「30代のおじさん」という設定で、部屋の中で踊っている動画です。

 動画では、へとへとのはずなのに「ドン・キホーテ」のテーマがかかると機敏な動きを見せ、くるくると回転。狭い室内でも華麗なターンを見せ、最後はびしっとポーズを決めています。これに対して、Twitter上では「すごくきれい!」「元気が出ます」といった反応が続出。見るだけで元気をもらえる動画となっています。

――今回の動画への反響はとても大きかったかと思います。反響を受けてどんな気持ちになりましたか?

医学生:ここまで伸びるとは思っていなかったので驚きました。技の難易度的にもっと難しいことをしている動画を上げたりしたこともあったのですが、それらの動画ではなく今回の動画が伸びたことに驚きました。見ている側としている側とでは視点が異なるのだろうということを感じました。

――とある医学生さんはバレエ歴17年と、長く続けていらっしゃいます。バレエへの思い、楽しさなどを教えてください。

医学生:多くのことにおいて共通することだと思いますが、バレエにもいろいろな楽しみ方があると思います。見るもよし、踊るもよし、踊るにしても美容目的や職業にする人、趣味でする人などさまざまだと思いますが、私の場合は趣味として楽しんでいます。

 バレエに限らず踊ることがただただ楽しいと思っているのですが、バレエの楽しさは、まず回転やジャンプです。難しい技への挑戦や達成感など、スポーツのような側面としての楽しさがあります。また、芸術的な側面もあり、役柄などの設定が踊りに影響してきますし、表現の仕方は人それぞれです。この役柄でこんな音楽か、どういう感じで踊ろうかなという楽しみもあります。

――医学部に進学されたきっかけはありますか?

医学生:もともと小学生の頃から漠然とスポーツドクターになりたいと思っていたのですが、ダンサーのためのドクターにと考え始めたのは中学生の頃からです。最初はバレエが上手になりたくていろいろ調べていたのですが、その時にサッカーや野球に比べ、バレエは医学的・科学的な研究などがあまりされていないことを知りました。その後、国際ダンス医科学会というものがあるのを知り、本格的に医学部を目指しました。

――コロナ禍で踊りを見せる機会、見る機会も減っています。動画をきっかけに、多くの人に伝えたいことなどがあれば教えてください。

医学生:このアカウントはもともと自分の練習を記録するためのものなので、あまり深いことは考えていません。ただ、バレエを好きな人や興味を持つ人が増えたらいいなと。人を動かす1番大きな力は好きという気持ちだと思うので。バレエが好きな人が増えれば、少しずつでも状況がいい方向に向かうのではないかなと思います。

バレエのことを少しでも知ってほしい

 とある医学生さんは、今回の動画に対して「僕バレエ大好きなんですけど、バレエってあまりメジャーではないんですよね…。特にバレエしてる男子は少なくていろいろあるんです。だから、バレエのことを少しでも知ってほしいなと。バレエはかっこいいんだって。それと、プロの舞台を見ると全く違うので、そちらもぜひ見てほしい」と話します。

 30代のおじさん動画の他にも、白衣や鬼太郎のコスプレで踊る動画などをアップしているとある医学生さん。コロナ禍で踊りの場が制限される中、彼のバレエへの愛があふれる動画が、踊りの楽しさを改めて視聴者に伝えてくれています。

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