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自分たちのいた体育会系の世界は「勝って好成績を残せば、大学進学などの未来が開ける」というシンプルなシステムでした。
コネ、さまざまな大人の思惑といった問題もありましたが、そこは学生の自分たちには触れることのできないところ。目下「勝利」の2文字をかなえるべく、私たちはいつの間にか一枚岩になっていました。
賛同はできませんが、「強固なチームワーク」という理想を実現するために、理不尽を共有させるというのはとても効果があったんだなぁ……と感じます。
そんな形で得ることになった剣道部の仲間たち。当時を振り返ると、確かに同じ景色を見たという感動は否定できず……。前向きに捉えたらいいのか、後ろ向きに捉えたらいいのかも分からない感情に包まれます。
ただ本当に、あの頃の私は、彼らで満たされていたようです。
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