「インクのもちが10倍になった」。『ぼくのかえりみち』『えんふねにのって』(ビーエル出版)などで知られる絵本作家・ひがしちから(@HigashiChikara)さんが投稿した、つけペンの“インクもち”を良くするアイデアが注目を集めています。
使うものは、細めのクリップだけ。それをバネのように巻いてコイルを作ったら、ペン先の裏側に取り付けて完成です。ちなみに、取り付けに関しては、ペン先の穴にコイルの端を通し、引っかけるように曲げることで固定しています。
これだけで10倍になるの……!? とシンプルな方法にびっくりしますが、実際に一回のインク補充(途中の補充なし)でどこまで描けるか試してみた結果も投稿されており、かなり高い効果が期待できるのが分かります。これはすごい。
つけペンは、インク自体の粘性に加えて、表面張力によってペン先にインクを保持する形となっていますが、そこにコイルを付けることで、同じく表面張力を利用してより多くのインクが保持できるように。インクを補充したペン先の裏側をよく見てみると、コイルの隙間などにインクがたまっているのが分かります。
ひがしちからさんによると、このアイデアは「海外の作家さんがこんなふうにしているのを見よう見まねで作ったものです」とのこと。また試してみた結果として、使用するクリップは細めが良く、取り付け時はペンの先が広がらないように注意すること、先にコイルの油分を飛ばしておくことをオススメしています。また改良案として「長く使うのであればステンレスなど錆びにくく柔らかい素材を使うといいかも」とも。
Twitterでは、日々つけペンを使う漫画家などから「ぜひためしてみたい!」「もっと早く知りたかった」などの声が寄せられ話題に。他にも「ボタが無い……すごいなこれは」「好みのペン先でできるのはありがたいという人多そう」といった声もあり、手軽に試せる素晴らしいアイデアとして拡散されています。
画像提供:ひがしちから(@HigashiChikara)さん
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