【ネタバレなし】シン・エヴァ初日、映画館のムード描く漫画が感慨深い 「真剣勝負だオタクと庵野の……!」(1/2 ページ)
全てのエヴァンゲリオンとお別れする、ファン側の覚悟。
「シン・エヴァンゲリオン劇場版」封切り日の2021年3月8日、初回上映直前の映画館を描く漫画が感慨深いです。長きに渡る新劇場版がいよいよ完結するとあって、見届けるファンの側にもドラマが……!
こちらはTwitterユーザーの玉倉かひな(@suo714)さんの体験談。朝イチで最寄りの映画館へ赴き、シン・エヴァの初回上映に臨んだところ、ある違和感に気付きます。
それは上映前の張り詰めた空気。いつもなら、映画にワクワクする楽しげな会話などが聞こえてくるはずが、みんな物音一つ立てず緊張した面持ちで、いくさに臨む武士のようですらあります。
初回ゆえガチ勢が多いとしても、この静寂は異様。自分もその雰囲気に染まっていると気付いたとき、玉倉さんの脳裏には映画館に集まった人々のバックボーンが浮かんできました。物語を読み解こうと聖書をむさぼるように読んだ者や、服装や口調をまねてキャラクターになりきった者など、そこにはエヴァにとりつかれ激情のままに暴走したオタクの黒歴史が。
殺伐ともいえるムードの理由を、この映画が「オタクと庵野監督の真剣勝負」だからだと捉えた玉倉さん。「今まさに、エヴァに人生を狂わされたオタクたちの清算(たたかい)が始まる……!」との思いを込め、上映開始のブザーで漫画を締めくくりました。
この漫画にネット上では「自分見た時もめちゃくちゃ静かで少し息苦しく感じたぐらいでした」「エンドロールが終わるまで誰も立たない。 終わっても皆静かに去っていく、不思議な映画」など、似たような体験談を寄せる人が多数。「20年以上エヴァファンやってた身としては、終わって寂しいような清々しいような、いろいろな気持ちでいっぱい」「これを見たら自分の青春が終わってしまいそうで、まだ心の準備がぜんぜんできない」と、漫画で描かれたファンに共感するような声も寄せられています。
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