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おうち時間で兄弟喧嘩が増加→解決策に「チケット制度」を導入してみた 子どもも親もハッピーになったレポート漫画が参考になる(1/2 ページ)

みんなが納得できる仕組みを作るのが大切。

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 おうち時間が増える中、子どもがいる家庭では「兄弟喧嘩」が増えていませんか? そんな状況を変える1つの手段として、子どもにチケットを配布する「チケット制度」があります。4児(12歳、10歳、4歳、5歳)を育てるスガカズ(@sugakazu_kako)さんが、実際にチケット制度を活用したレポートを漫画で紹介します。

チケット制度を導入してみた
チケット制度を家庭に導入してみたら?

おうち時間の増加と共に、兄弟喧嘩が増えてしまった

チケット制度を導入してみた

 わが家には小中学生が2人、未就学児が2人の計4人の子どもがいます。4人の子どもがいる家庭で、兄弟喧嘩は日常茶飯事。おうち時間が増えた昨年から、特に目立つようになりました。

 兄弟間で喧嘩をする事で、自分以外の人を思いやるきっかけになったりと、良い面もあるのはわかっています。ですが、見ている方としては、できれば不必要な喧嘩は減らしたいし、居心地の良い空間であって欲しいと思うもの。そのため、様子を見つつ仲裁に入ったり、喧嘩になりづらいように事前に段取りを組んだり……余裕があるときは良いですが、毎回関われるわけではないし、自分自身が疲れている時など、どうしても上手くいかないこともあります。

 そこで、我が家では子育てに「チケット制度」を導入してみる事にしました。

チケット制度ってなに?

チケット制度を導入してみた
チケット制度を導入してみた

 チケット制度は、子どもと目標を決め、目標を達成できたらごほうびと交換できる仕組みです。

 わが家の場合は、チケットを全員平等に与えられるご褒美と位置づけ、未就学児たちが理解しやすいように、1日1回使える「おやつチケット」と「TVチケット」を2枚だけ準備してスタートしました。チケットにはそれぞれ子どもの名前が書かれており、色も違うので、誰のチケットか視覚で理解できるようになっています。

 チケットを使用するためのルールは3つ。

  • チケットはそれぞれ1日1回好きなタイミングで使える
  • TVチケットはYouTubeやゲームに変更できる
  • ドリルを1ページ以上終わらせたらTVチケットを使える(小中学生は課題や宿題を終わらせる)

 というシンプルなものです。

チケット制度を導入してみた

 チケット制度は、家庭に合わせてルールを設定できます。例えば、「好ましい行動」を子どもがした場合にチケットを与え、チケットの枚数に応じてごほうびがもらえるといったルールにすることも可能です。

 我が家では、子どもたちの性格を考え、チケットの枚数に応じたごほうびにすると喧嘩のもとになりかねないこと、一人ひとりの枚数を把握する事が難しいということから、現在のルールに。できるだけ全員に公平にチケットを与えられる方が良いだろうと考えました。

チケット制度を導入してから…

チケット制度を導入してみた

 大きく変化が現れたのは、未就学児の三男(4歳)と長女(5歳)です。おやつが大好きで、学校から帰ってきた他の兄弟が食べているのを見て「ボクも食べたい!」と交渉していた三男は、1日1回というルールがすっかり定着しました。また、おやつ食べ過ぎ常習犯だった次男(10歳)の食べる量も減りました。

 長女は進んでドリルに取り組むようになり、三男もそれに触発されて机に向うようになりました。今では、長女が「ドリル終わらせたらテレビ見れるんだよ!」と言った風に、弟に声をかける事もあります。

 その他にも、兄弟喧嘩が減ったり、全員に権利があると理解することで「譲る機会」が増えたりと、いい事ずくめな結果に。今では、なぜこの制度を早く導入しなかったのか不思議でなりません。(実際は、チケットを作ってラミネート加工するのが何故か億劫だったのです……)

チケットを使えない子どもはどうする?

チケット制度を導入してみた

 しばらくすると、1日1回のチケットを消化しない子が出てきました。例えば長男は、部活がある日は帰宅が夜になり、チケットを使う機会がなくなってしまうのです。

 そこで、チケットを使わなかった場合のルールも追加する事にしました。チケットが20枚貯まったら、母(私)と2人きりでカフェに行ける権利に変わります。これは子どもにとっては「お母さんを独り占めできる権利」となり、私(母)にとってもうれしい時間になります。

 おうち時間が増えてから取り入れたチケット制度。子どもも親もハッピーな時間が増えるので、まだ試した事がない方は始めてみてはいかがでしょうか。

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