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「なんで母は私のことボコボコ殴れたんだろう」 親になり気付いてしまった“母の気持ち” 葛藤と共に描かれた漫画が共感集める(1/2 ページ)

たどり着いた答えは残酷で……。

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 「なんで母は私のことをあんなにボコボコ殴れたんだろう」――。母親からの愛を感じられずに育ったという多喜ゆい(@ekakiyatakiyui)さん。自らも親になったことで、当時の母がどのような気持ちで自分に接していたか“想像できてしまった”漫画が共感を集めています。


母に愛されてないこと 気づいてしまった、残酷な現実

 子どもの頃、母親から些細(ささい)なことで怒鳴られたり、叩かれたりしていたゆいさん。思春期になり反抗するも「あんたなんかに親の気持ち分からへんやろ」と言われてしまいます。当時のゆいさんは、自分が母親の気持ちを分かってあげられれば、友達の家のように温かい家庭が訪れるのだろうかと、母の言葉に葛藤を募らせるのでした。


母に愛されてないこと 子どもを叩いてしまったことにショックを受けます

 それから月日が流れ、自分も母になったゆいさんは、子育ての日々のなかで子どもを叩いてしまいます。泣く子どもを見たゆいさんの心は罪悪感と後悔、そして疑問でいっぱいに。愛する娘を叩くとこんなにつらい気持ちになるのに、どうして母は自分をボコボコ殴ることができたのだろう――。

 逆に考えれば導き出されるのは悲しい結論です。「母が私を育ててくれたのは愛情ではなく義務感だった」。ゆいさんは涙をこぼすとともに、どこかつかえが取れたような表情を浮かべます。


母に愛されてないこと 愛されなかったけれど、愛情に満ちた家庭を作っていこう

 母がかつて言っていたように、自分も親になったことで彼女の心情を理解できたゆいさん。しかしそこに期待していた優しい答えなど存在しなかった。ゆいさんは、自分がそうしてほしかったように、我が子を何度も抱きしめて、精いっぱいの愛を伝えるのでした。

 この漫画を描くのに数日かかったというゆいさんは、「こんなに葛藤と戦いながら描いたの初めてだ」とコメントを添えてTwitterに投稿。同様の体験をした読者から「私もそうだった」「漫画の結末のように前を向きたい」と共感の声が上がりました。

(谷町邦子 FacebookTwitter

作品提供:多喜ゆい(@ekakiyatakiyui)さん


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