京都府に緊急事態宣言が敷かれた4月25日に、その前夜から当日朝にかけて鴨川で撮影された写真が投稿され、大きな反響を呼んでいます。空き缶や空き瓶の散らかる風景がショッキング。
投稿主は、醤油やお酒、グルメ漫画の研究や原作を手がける「むむ/杉村啓(@mu_mu_)」さん。4月24日20時過ぎに外飲みでにぎわう川沿いを四条大橋から撮影。さらに翌朝には、残されたゴミが散らかる様子を収めました。もともと人が集まりやすく、「カップルが一定の間隔を開けて座る法則がある」などと言われる場所柄ですが、20時で飲食店が閉まる影響からか人出が多く、間隔が狭くて密に映ります。
外飲みの様子には「家に帰って飲めばいいのに」「ナチュラルなソーシャルディスタンスが風物詩だったのに残念」「飲食店が規制されれば外飲みが増えるのは当たり前」といった苦言が寄せられましたが、何より批判が大きかったのは残されたゴミについて。「集まるにしても、せめてゴミは持ち帰ってほしい」といった声が多数上がっています。
写真が物語るように、外飲みの増加が問題視される昨今の鴨川。コロナ禍による鴨川周辺の変化に興味を持ち散策を続けているという撮影者に詳しい話を聞きました。
―― 4月24日夜〜25日朝の鴨川は、日ごろと比べて人やゴミが多かった印象ですか?
むむ 判断は非常に難しいのですが、土曜日という要因が大きかったと考えています。22日(木曜日/緊急事態宣言前)に同時刻に観察したときよりも、人は増えていました。
朝のゴミを注視したのは25日が初めてだったので、そちらも何とも言えません。9時前にはどうやら清掃の方がゴミ拾いをされていたので、次回はそれよりも早い時間に散歩しようと考えています。どちらかというと、高瀬川近辺のほうが木屋町の飲み屋街により近いためか、ゴミが乱雑かつ多かったことに驚きました。
まん延防止等重点措置では減らなかった人出が、緊急事態宣言ならばどうなるかに興味もあるので、1週間ほど観測を続ける予定です。
(編注:実際に宣言発出後の25日夜は人出がほぼなく、ゴミもあまり見当たらなかったとのこと。また、京都市は26日より夜間の見回りを実施し、直接「路上飲み」の自粛を呼びかけています。)
―― 一概に緊急事態宣言の影響とは言い切れないわけですね。コロナ禍に鴨川での外飲みは増えている印象ですか?
むむ 鴨川で飲んでいる人が増えていると知ったきっかけは、京都新聞が2月13日に掲載した「夜の京都・鴨川で2次会流行 飲食店時短『飲み足りない』、市は『感染の危険高い』」という記事でした。そこで、2月22日に確かめてみると、実際に飲んでいる人が多くて驚かされたものです。
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