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「PCからウイルスを検出しました」 偽の警告で恐怖をあおる「サポート詐欺」の手口を描いた実録漫画(1/2 ページ)

ブラウザに出てくる偽の警告にご用心。

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 PC作業中に表示された警告に動揺し、「サポート詐欺」にだまされかけた――。危うい体験を描いた漫画に注目です。気を引き締める意味で大事なお話。


アイキャッチ 怪しい警告を信じるとどうなるか……

 Twitterユーザーのはる(@harushibutani)さんが、PCで調べ物をしながら絵の勉強をしていた日のこと。ブラウザから警告画面が次々とポップアップし、PCがトロイ(の木馬)に感染したとのアナウンスが女性の声で流れました。


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 マイクロソフトを名乗る音声は「フリーダイヤルで当社に今すぐお電話ください」とひたすら連呼。そうしなければPCを無効にするとまで言われて、はるさんはパニックに陥ってしまいました。


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 家に独りきりの不安から、話を聞くだけ聞いてみようとスマホを手に取るはるさん。焦りと恐怖と心細さで判断力を失い、フリーダイヤルと言いながら「0120」でなく「050」で始まる番号へ、そのまま発信してしまいました。


5P 日本語が怪しいオペレーターが登場

6P Win+R(ファイル名を指定して実行)で怪しいアプリのインストールを促している

7P

 電話に出てきたのは、「ゴヨウケンドォーゾォ?」と、何やら日本語の発音にクセのある人物。「無料診断に必要」と称して、アプリ(おそらくリモートデスクトップ)の導入とパスワードの入力を求めてきました。はるさんは言われるがままに操作してしまいます。


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 すると相手は、PCをリモートで操作し、はるさんが先ほどまで見ていたブラウザ画面を表示。さらに文字化けしたテキストを見せ、「アアー ドウヤラ ウイルスニ オカサレテイルヨウデスネ……」と告げます。おそらく、診断している素振りでもっともらしいファイルを見せ、不安をあおって言いくるめるつもりだったのでしょう。2万円払えば大丈夫だと、唐突に入金を促してきました。


9P

 お金を要求されてやっと詐欺の手合いだと気付いたはるさんがきっぱり断ると、相手の態度は一変。「ニマンエン ハラワナイト アナタノパソコン ゴミニナル!!!」と、乱暴な捨てぜりふとともに、電話は一方的に切られてしまいました。


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 大急ぎでリモートデスクトップアプリを削除し、当面の危機は逃れましたが、しばらくするとスマホに非通知の着信が。つい反射的に電話を受けたところ、聞こえて来たのはまたカタコトの「マイクロソフトデース」――犯人のしつこさに、さすがに怒って拒絶するはるさんでした。

 はるさんがだまされかけたのは、2015年ごろから日本でも増大しているサポート詐欺(関連記事)。不正広告などで虚偽の警告をWebブラウザに発し、偽のサポートセンターへ誘導して、実体のない有償サポート契約を結ばせる手口です。

 今回の漫画では描かれていませんが、リモートデスクトップアプリをユーザーに導入させた段階で、ランサムウェアなどを侵入させる、より悪質なケースもあるとのこと。いかにもそれらしい警告が出ても、表示された電話番号をググるなど、警戒が大切です。

作品提供:はる(@harushibutani)さん

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